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Windows 10のメジャーアップデート、ビルド10586では何が変わった?Windows 10 The Latest(2/2 ページ)

正式版のリリース後、わずか4カ月でメジャーアップデート(新ビルド)が提供されたWindows 10。何が変わったのか? Windows 7などのService Packと何が違うのか? どのように対処すべきなのか?

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 以下、いくつか代表的な変更点の画面を紹介しておく。

スタート画面のタイル幅の拡大

 ビルド10586では、スタート画面のタイルグループの幅を(中サイズタイル換算で)4つ分まで拡大できるようになった。従来は各グループごとに、3つ分までだったので、少しだが多めにタイルを並べることができる。

スタート画面のグループ幅の拡大
スタート画面のグループ幅の拡大
[設定]アプリの[パーソナル設定]−[スタート]で[タイル数を増やす]オプションをオンにすると、各グループ最大横幅を拡大できる。
  (1)これは拡大した後の状態。
  (2)デフォルトではこのように3つ分の幅になっている。オプションで幅拡大をオンにしても、自動的に3列から4列に再配置されたりしない。

パーソナルアシスタントCortana

 音声ガイドによるパーソナルアシスタントCortanaがやっと日本語に対応してWindows 10に実装された。Cortata機能をオンにすると、例えば「コルタナさん」と呼び掛けて音声で指示を出せる(オフィスで使うには、かなり恥ずかしいが)。現状では可能な操作はかなり限定されているし、「〜〜って何?」と聞いても、EdgeでBing検索を行って終わり、ということも少なくない。

Cortataの使用例
Cortataの使用例
Cortanaに音声入力で予定を入力しているところ。きちんと認識させるには、それなりに意識してきちんと発音しないといけないし、Cortana側の発音もかなりぎこちない。まだまだ発展途上という感じだ。
  (1)「うちあわせ」と音声入力してみた。
  (2)「らいしゅう かようび」と音声入力してみた。
  (3)次に話すべき言葉の例。
  (4)話した言葉の認識結果がここに表示される。

アクションセンターの「表示」ボタン

 [Windows]+[P]キーで起動するマルチディスプレーの切り替えが、アクションセンターの[表示]ボタンからでも操作できるようになった。キーボードが使えないような場合(タブレットなど)では有用だろうか。

アクションセンターの画面
アクションセンターの画面
アクションセンターのボタンもいくつか変更されている。
  (1)これを押すとマルチディスプレーの設定(単独表示や拡張表示、複製表示など)を変更できる。
  (2)以前は「通知オフ」だったのが「非通知モード」に変更された。こちらの方が分かりやすいか。
  (3)以前は「場所」だったものが「位置情報」に変更された。

スタート画面のタイルの右クリックメニューの変更

 スタート画面のタイル上で右クリックした場合に表示されるメニューが整理され、[その他]の下に[評価とレビュー]や[共有]が表示されるようになった。

スタート画面のタイルの右クリックメニュー
スタート画面のタイルの右クリックメニュー
スタート画面のタイルの右クリックメニューが少し変更され、[その他]の下に拡張機能がまとめられている。
  (1)これを開く。
  (2)この2つは以前からあるメニュー。
  (3)これを選択すると、ストアアプリで該当するアプリのページが開かれ、レビューの入力画面が表示される。
  (4)これを選択すると、ストアアプリが開かれると同時に共有チャームも表示される。

Edgeの機能強化

 Microsoft Edgeについては、主にHTML5サポートの機能が強化されているが、ユーザーインターフェースや使い勝手に関する部分ではあまり改善されていない。Internet Explorerと比較しても、いろいろと機能が不足しているので(次の記事参照)、今後の機能強化に期待したい。

 数少ないEdgeの追加機能としては、タブのプレビューとお気に入りの同期機能がある。マウスカーソルを非アクティブタブの上にかざすと、そのタブページの内容がプレビュー表示される。タブを切り替えることなく、その内容を確認できる。

タブのプレビュー
タブのプレビュー
新しいEdgeでは、タブの内容をプレビューする機能が追加された。
  (1)現在アクティブなタブ。
  (2)非アクティブなタブの上にマウスを移動させると、このようにタブの内容が縮小表示される。

 お気に入りの同期とは、同じMicrosoftアカウントでサインインして利用しているEdge間で、お気に入りやリーディングリストの内容を同期させる機能である。Windows 8/8.1/10のInternet Explorerもお気に入りなどのデータの同期機能を持っていたが(TIPS「Windows 8.1のIE11で「開いているタブの情報」を共有する」参照)、同様の機能がEdgeにも実装された。ただしEdgeとInternet Explorer間では何も同期されないようだ。

Edgeのお気に入り同期機能
Edgeのお気に入り同期機能
同じMicrosoftアカウントで利用しているEdge間で、お気に入りやリーディングリストの内容を同期できるようになった。
  (1)「ハブ」ボタンをクリックして、お気に入りやリーディングリストなどの設定画面を開く。
  (2)設定画面を表示させる。
  (3)これをオンにすると、内容が同期される。


 今回はWindows 10のビルド10586について、その概要を紹介した。これからはWindows OS自体のアップデートは無料で行われるし、年に何度か自動的に更新されるため、常に新しい機能を求めるユーザーにとってはありがたい。

 だがそのアップデート作業は従来の例えばService Packなどよりもいくらか“重い”し、時間もかかる。さらに機能が変更されたり、(変更点が多い分)場合によっては不具合でアップデートに失敗する可能性も若干だが高くなっている。

 業務で使用しているPCなら、新しいバージョンがリリースされたとしてもすぐにはアップデートせず、少し慎重さが要求されるかもしれない。

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