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Azureを全面採用したIoT構築サービス:初期投資を低減
ソフトバンク・テクノロジーは2016年3月10日、IoT構築サービスの提供を開始した。プラットフォームに「Microsoft Azure」を採用する。
ソフトバンク・テクノロジーは2016年3月10日、IoT構築サービスの提供を開始した。プラットフォームに「Microsoft Azure」を採用しており、IoT基盤構築をワンストップで提供できることを特徴とする。
具体的には、Microsoft Azureの他、IoTデバイスと双方向通信を実現するサービス「Microsoft Azure IoT Hub」や、IoTデータの蓄積や分析のためのサービス「Azure SQL Data Warehouse」「Azure Machine Learning」などを組み合わせて提供する。
サービス | 機能 |
---|---|
Azure IoT Hub | センサーデータ収集、デバイス認証/管理機能を提供するサービス |
Azure Stream Analytics | ストリームデータ処理機能を提供するサービス |
Azure Data Factory | データ移行や変換をワークフローで自動化するデータ統合サービス |
Azure SQL Data Warehouse | データウェアハウスサービス |
Azure Data Lake | 分析プラットフォームサービス |
Azure Machine Learning | 機械学習モデル開発/実行サービス |
Azure HDInsight | Hadoopサービス |
Microsoft Power BI | BIサービス |
ソフトバンク・テクノロジーでは、「製造業において、工場内のセンサーデータを可視化し、解析結果をフィードバックする仕組みを構築するには、1億円以上の初期費用が掛かる」と試算。一方で、IoT基盤にクラウドサービスを利用して、AzureとMicrosoft Power BIの組み合わせで実現すれば、「コストは初期費用が50%程度、運用費用が6分の1程度」で済むとしている。
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