集計表をビジュアル化する「ピボットグラフ」の作り方:新社会人の必須知識 「Excel ピボットテーブル」超入門(7)(4/4 ページ)
Excelを通じて、「ピボットテーブル」の基礎を学び、データ分析を実践するまでを習得する本連載。今回は、ピボットテーブルの集計表をビジュアル化する「ピボットグラフ」の基礎と応用を解説する。
「別の視点のグラフ」に変更する
ピボットグラフは、基にするデータは同じまま、「データ系列を入れ替える」だけで、別の視点で分析するためのグラフに簡単操作で変更できる。
まず、商品の月別売上を縦の棒グラフで表したピボットグラフを作ろう(図16)。月ごとに、「どの商品が売れているか」が分かるグラフだ。
このピボットグラフから、別の視点のグラフに変更してみよう。
レイアウトセクションの「軸(項目)」エリアにある「商品名」を削除(「▼」アイコンからフィールドの削除を実行)し、代わりに「担当」を配置する。これだけで、ピボットグラフの内容がパッと変わる(図17)。こうすると、月ごとに、「売上成績が良いのは誰か」が分かるグラフになる。
まとめと次回予告
文字列と数字が羅列された一覧表を、「ピボットテーブル」で分類や並べ替え、クロス集計を行った集計表に仕上げる。さらに「ピボットグラフ」でデータの相関関係を視覚的に分かるようにする。こう活用することで、第三者に伝えるのが目的である「会議資料」や「提案書」などで差が出てくるということだ。
次回は、ピボットテーブルのデータをフィルタリングし、必要な情報のみを抽出するのに活躍する「スライサー」機能を解説する予定だ。お楽しみに。
筆者紹介
薬師寺 国安(やくしじ くにやす) / 薬師寺国安事務所
薬師寺国安事務所代表。Visual Basicプログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。
1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。
1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット「PROJECT KySS」を結成。
2003年よりフリーになり、PROJECT KySSの活動に本格的に参加。.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。
Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindowsストアアプリを多数公開中。
Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)
Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)
Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)
Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)
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