HPE、中規模システムや拠点の集約を想定したハイパーコンバージドアプライアンス「HPE HC 380」を発表:5回のクリックで仮想マシンを導入
HPEがハイパーコンバージドシステムの新製品「HPE Hyper Converged 380」を発表。仮想マシンの導入や管理、サポートなどの一連の操作を数クリックでできる容易性を特長に、TCOの削減やハイブリッドインフラへの移行を見据えた整備を可能とする。
日本ヒューレット・パッカード(HPE)は2016年4月19日、仮想マシン(VM:Virtual Machine)を分単位の短時間で導入できるとする仮想アプライアンス「HPE Hyper Converged 380(HC 380)」を発表、同日より販売を開始した。
HC 380は、サーバ製品「HPE ProLiant DL380 Gen 9」へ、仮想化プラットフォーム「VMware vSphere」を組み込んで構成したハイパーコンバージドアプライアンス。「競争力の強化を求められつつも、リソースが乏しい」などの課題を抱える企業に向け、中規模システムや拠点(ROBO:Remote Office Branch Office)の集約を実現する製品として展開する。
IT専任担当者がいない企業や業務部門のIT担当者なども効率的に操作できるよう、管理ソフトウェアも工夫されている。新規作成したノードは管理ソフトウェアで自動的に認識され、クラスタに統合される仕組み。仮想化/クラウド/仮想デスクトップ(VDI:Virtual Desktop Infrastructure)いずれかのワークロード構成を選択し、ストレージやネットワーク、グラフィックスなどの各オプションをカスタマイズするだけで適切な構成を配置できる。
仮想マシンの管理はスマートデバイスからでも可能。仮想マシンを配備するテンプレート機能により、5回のクリックで仮想マシンを導入でき、15分で容量を追加できる簡単操作機能も備える。HPEは製品のメリットを、「その分、自社のイノベーションに時間を費やすことができる」と述べている。
HC 380は最小構成の2ノードから、最大16ノードまで拡張可能。価格は、最小構成例で1480万円(税別)から。
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