ニュース
インフォテリアとテックビューロ、金融機関でのプライベートブロックチェーン実証実験に成功:勘定データの記録に適用できることを実証
インフォテリアとテックビューロは、金融機関の勘定データをクラウド上に配置したプライベートブロックチェーンに移行する実証実験に成功。勘定データの記録に同技術を適用できることが実証されたとする。
インフォテリアとテックビューロは2016年6月16日、金融機関における基幹システムの勘定データを、マイクロソフトのパブリッククラウド「Microsoft Azure(以下、Azure)」上に配置したプライベートブロックチェーンプラットフォーム「mijin」に移行する実証実験に成功したと発表した。
実証実験は、ミャンマーのマイクロファイナンス機関「BC Finance」の実際の勘定データを使い、異なるコンピュータシステムのデータを連携させるミドルウェア「ASTERIA WARP」と、mijinとASTERIA WARPを連携させる「mijinアダプター」を用いて行われた。
実証実験の結果、ASTERIA WARPとmijinがマイクロファイナンスの業務プロセスに適用できることを確認し、プライベートブロックチェーン技術を勘定データの記録に適用できることが実証されたとしている。
今後も2016年7月から約6週間にわたって並行運用実験を続け、BC Finance各支店の端末から、mijinへのデータの記録やデータを参照するアプリケーションの開発なども行う予定という。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ブロックチェーンの実証実験に取り組む国内企業20社の社名が公開、その利用用途とは
mijinクラウドチェーンの無料βプログラムを発表していたテックビューロが、申し込み企業と実証実験の目的などを公表した。15カ国、167件の内訳を見ると、金融以外にも多様な用途で検討されていることが分かる。 - ブロックチェーン技術活用の動きが本格化。利点はどこにあるのか
野村総合研究所とさくらインターネットは、それぞれブロックチェーン技術の実証に向けた取り組みを明らかにした。これらの取り組みの核にあるのは「NEM」およびその技術的な成果をベースにしたmijinなどのプラットフォームだ。 - GMO、ブロックチェーン技術を使ったゲーム用バックエンドを開発
GMOインターネットはテックビューロと業務提携し、ブロックチェーン技術を使ったゲーム用バックエンドエンジンを共同開発する。運用コストを従来比2分の1未満に削減できる上、ダウンタイムも抑えられるとしている。