「IoT&ビッグデータ環境を2週間で導入してビジネス立ち上げ」もOracle Cloud Platformなら本当にできる!:デバイス管理からデータ分析、業務連携までを一気通貫でサポート(4/5 ページ)
ビジネスに新たな価値をもたらすテクノロジーとしてIoTやビッグデータに対する関心が高まっているが、この仕組みを新たに構築するのは容易ではない。オラクルは、エッジデバイスの管理からストリーミングデータ処理、業務連携までを一気通貫で行える仕組みをパブリッククラウド上に用意している。[パブリッククラウド][ビッグデータ][Oracle Cloud][Big Data]
デバイスから集めたデータのストリーミング処理をノンプログラミングで実装
収集したデータはAnalyzeによってストリーミング処理するが、これはノンプログラミングで使えるため、プログラミングに詳しくないIT部門以外のユーザーでも利用することができる。
例えば、デバイスから集めたデータを用いて何らかの判断を自動的に行うといった場合、従来はまず業務部門が判断基準を検討し、その内容をIT部門がヒアリングして実装するといったプロセスを踏むのが一般的であった。これに対して、Oracle IoT Cloud Serviceではビジュアルな管理画面で設定を行い、それを即時適用して結果を確認するため、ストリーミングデータ処理の知識がなくても手軽に処理を実装できる。
「一方、Oracle IoT Cloud Serviceであれば、ノンプログラミングで現場の要件を簡単に実装できるだけでなく、その場で設定を変えて挙動を変更するといったことも可能です。このスピード感と変化対応力は、既存のIoTソリューションに対する非常に大きなアドバンテージだといえるでしょう」(杉氏)
HadoopとRDBMSの組み合わせで適材適所のデータ活用を実現
タイムリーな情報活用を可能にするOracle IoT Cloud Serviceに対して、高度な複合型分析によるIoT活用を支援するのがOracle Big Data Cloud Serviceだ。
「Oracle Big Data Cloud Serviceは、パブリッククラウド上に用意されたお客さまの専用環境を使い、さまざまな分析ツールを使ってビッグデータの収集や検索、分析が行えるサービスです。最小構成で144TBのディスク領域が利用可能であり、膨大なデータをクラウド上に蓄積して分析することができます」(大橋氏)
同サービスの特徴としてまず挙げられるのが、提供基盤としてビッグデータ処理専用のEngineered Systems「Oracle Big Data Appliance」が使われており、クラウド上でもOracle DatabaseとHadoopのそれぞれのメリットを組み合わせて使えることだ。非構造化データを扱うHadoopは、データスキーマを考慮する必要がなく、並列分散処理によってデータ加工や編集、集計処理が高速に行えるという利点を持つ。データを蓄積する際のバイト単価が安いこともメリットである。
独自チューニング済みの高速なHadoop環境が使える
Oracle Big Data Cloud Service上のHadoopは、もちろんセットアップ済みですぐに使い始められるほか、処理を高速化するためのチューニングも施されている。「クラウド環境の基盤となるOracle Big Data ApplianceのHadoop環境は、ユーザー企業が独自に構築した環境の2倍のパフォーマンスを発揮したとの報告もあります。これからHadoopを用いたデータ分析を始めたいと考えるお客さまにとって、特別な手間をかけずに高いパフォーマンスが得られることも大きな魅力となるでしょう」と大橋氏は語る。
データ蓄積の基盤としてHadoopやOracle Databaseが使えることに加えて、データ分析のためのツールが充実していることも大きな魅力である。Oracle Big Data Cloud Serviceでは、インメモリデータ処理基盤として人気を集める「Spark」が使えるのはもちろん、R言語とHadoopを組み合わせた分析を可能にする「Oracle R Advanced Analytics for Hadoop」、位置情報の分析やグラフ分析が行える「Oracle Big Data Spatial and Graph」なども提供している。これらのツールを活用することで、蓄積したデータを多角的に分析することが可能となっているのだ。
また、今後リリース予定の「Oracle Big Data SQL」を使うことで、クラウド上のOracle DatabaseとHadoopのデータにSQLによって同時にアクセスすることも可能となる。
「現場でデータ分析を行う業務ユーザーの中には、Hadoopは使えないがSQLは使えるという方が多いでしょう。Oracle Big Data SQLを使うことで、業務ユーザーの方々がビッグデータを容易に扱い、ビジネス価値(アクション)につなげやすくなるのです」(大橋氏)
このほか、関連サービスとして「Oracle Big Data Discovery Cloud Service」も提供されている。これもHadoopに詳しくない業務ユーザーなどのために提供されているサービスであり、Hadoop上のデータをさまざまな角度からビジュアルに分析し、グラフなどとして視覚化できる。同サービスも、ビッグデータをビジネス価値(アクション)につなげるうえで大きな武器となるだろう。
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