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IBM、価格を抑えたミッドレンジ/エントリー向けオールフラッシュストレージを発表約190万円から/他社からの乗り換え施策も

IBMは、エンタープライズクラスの可用性や機能を提供するエントリーレベルとミッドレンジのオールフラッシュストレージ「Storwize V5030F」と「Storwize V7000F」を発表した。

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 米IBMは2016年8月23日(米国時間)、多機能型SAN(Storage Area Network)ストレージのオールフラッシュモデル「IBM Storwize V7000F(以下、Storwize V7000F)」と「IBM Storwize V5030F(以下、Storwize V5030F)」を発表。2016年9月初旬に発売する。

photo IBM Storwize V5000シリーズ

 Storwize V7000FとStorwize V5030Fは、同社が「あらゆる規模の企業が、クラウドやコグニティブアプリケーションおよびワークロード用のプライマリーストレージとして利用できるオールフラッシュアレイ」と位置付けるストレージ製品。ストレージプール自動階層化機能や独自のリアルタイム圧縮機能などによるエンタープライズクラスの可用性や機能を備え、新たにプロビジョニングやシステムの最適化に要する時間を短縮できる工夫を設けている。

  • Storwize V7000F:ミッドレンジ向けに展開。従来モデルの「Storwize V7000 Gen2」と比べてパフォーマンスを最大45%向上。スケールアウトおよびスケールアップによる拡張を想定し、従来モデル比で4倍のクラスタリングをサポートする。
  • Storwize V5030F:エントリー向けに展開。高いパフォーマンスと可用性を実現しながら、従来モデルより安価な価格帯に設定した。価格は1万9000ドル(約190万円)から。
photo Storwize V7000とStorwize V7000Fの性能差を示すインフォグラフィック

 新しいStorwize V7000FとStorwize V5030Fを含めて、IBM Storwizeファミリーのオールフラッシュモデルは管理ソフトウェア「IBM Spectrum Virtualize」が搭載される。IBM Spectrum Virtualizeは、リアルタイムデータ圧縮、シンプロビジョニング、スナップショットといった機能によってストレージの利用効率を向上させるツール。データセキュリティ、信頼性、運用コストを最適化する他、自動的に階層化を行い、ストレージアレイ間でデータを移行して、保存されたデータを暗号化する機能も備える。BCP(Business Continuity Planning:事業継続計画)/DR(Disaster Recovery:災害復旧)対策のためのデータのリモートレプリケーション用途になどにも向く。

 併せて、他社製品からのストレージ移行プログラム「Flash In」も開始する。Flash Inは、米デルや米EMCなどの他社製品を使っていた顧客が同社製品に乗り換える場合に、5日間のデータ移行および導入設置サービスを無料で受けられるプログラムとなる。

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