マイクロソフト、「Data Migration Assistant v2.0」と「Database Experimentation Assistant(TP版)」を公開:SQL Server 2016へのアップグレード/移行をしやすく
マイクロソフトが「Data Migration Assistant v2.0」の正式版と「Database Experimentation Assistant」のパブリックプレビューをリリース。SQL Serverの旧バージョンからのアップグレードや移行作業を支援する。
米マイクロソフトは2016年10月27日(現地時間)、「Data Migration Assistant v2.0」の正式版と「Database Experimentation Assistant」のテクニカルプレビュー版を公開したと公式ブログ「SQL Server Blog」で告知した。データプラットフォーム/データベース管理システム(DBMS)の最新版である「SQL Server 2016」へのアップグレードや移行を検討する顧客に対し、アップグレードの機会を促し、企業のアップグレード/移行プロセスをスムーズにする活動の一環として展開する。
Database Migration Assistantは、SQL Serverのアップグレード後にデータベース機能に影響する恐れがある「データベースの互換性問題を検出」し、アップグレードに掛かる労力を軽減させるツール。Database Experimentation Assistantは、本番ワークロードを使ってSQL Serverの新/旧バージョンを比較するテストを行い、パフォーマンスに関する知見を得るための無料ツールだ。
従来提供していた「SQL Server Upgrade Advisor」に代わるツールとなったDatabase Migration Assistantは、データベースのスキーマや静的オブジェクトが「前のバージョンからの変更を破壊しないか」をチェックするプロセスを自動化する。また、ターゲット環境のパフォーマンスや信頼性の改善も提案するという。今回リリースされたv2.0では、移行ワークフローが一新され、スキーマ、データ、非包含オブジェクト(ユーザーログインなど)を、ソースサーバからオンプレミスないしAzure仮想マシン内のSQL Server 2012、同2014、同2016のターゲットサーバに移行できる。
Database Experimentation Assistantは、SQL Serverのアップグレードに関する新しいA/Bテストソリューション。SQL Server 2005以降から、より新しいバージョンにアップグレードするユーザーは、実際のワークロードを使って重要なパフォーマンステストを実施できる。具体的には、SQL Serverの新/旧2つのバージョンから取得されたトレースを統計分析し、分析レポートで潜在的なパフォーマンスリグレッションやエラーを可視化できる。「こうした情報を利用して、アップグレードリスクを最小限に抑られる。これで、データベース管理者やIT担当者、アプリケーションオーナーは安心してアップグレードに取り組めるはず」という。
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