AWS、クラウドDBサービス「Amazon Aurora」をアップデート PostgreSQL互換エンジンも利用可能に:AWS上で稼働するPostgreSQLの2倍の性能を実現
AWSが、クラウドデータベースサービス「Amazon Aurora」のPostgreSQL互換版をプレビューとして公開。PostgreSQL 9.6.1との互換性を持ち、AWS上で稼働させるPostgreSQLに比べて2倍の処理性能を発揮するという。
米Amazon Web Services(以下、AWS)は、2016年11月に行われた年次イベント「AWS re:Invent 2016」で、クラウドデータベースサービス「Amazon Aurora」のPostgreSQL互換版となる「PostgreSQL-compatible edition(以下、PostgreSQL互換エディション)」のプレビュー版を公開した。
これまでAmazon Auroraは、MySQLとの互換性を持つ「MySQL-compatible edition」のみが提供されていた。
PostgreSQL互換エディションは、PostgreSQL 9.6.1との互換性を持つ。AWS上の同一インスタンス上で稼働するPostgreSQLと比べ、2倍のパフォーマンスを実現するという。この他、ストアドプロシージャでは、PL/pgSQL、Perl、Tcl、JavaScript(V8 JavaScriptエンジン)を利用できるようにもする。同社では、既に「Amazon RDS for PostgreSQL」で利用可能な全ての機能と拡張モジュールに対応する予定だとしている。PostgreSQL互換エディションのプレビュー版は、AWSのUS East(Northern Virginia)リージョンで公開される。
Amazon AuroraのPostgreSQL互換エディションを利用するには、RDS(Amazon Relational Database Service)コンソールの「Select Engine」画面で、Amazon Auroraの「PostgreSQL Compatible option」を選択する。
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