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Windows 10のWindows Updateサービスを停止しようと考えている方へ山市良のうぃんどうず日記(82)(2/2 ページ)

Windows 10のWindows Updateは、以前のWindowsから大きく変わりました。Windows 10になってからも変更は続いています。半ば強制的なWindows Updateに対抗する最終手段は「Windows Updateサービス」の無効化ですが、どうしてもというなら、影響を知った上で一時的に無効化するのがよいでしょう。

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Windows Defender利用者への注意喚起

 マルウェア対策として、Windows 10に標準搭載されている「Windows Defender」を利用している場合は、Windows Updateサービスの無効化の影響に注意してください。

 Windows Defenderは、Windows Updateを通じて定義ファイルやエンジンの更新プログラムを取得します。Windows DefenderのGUIで「定義の更新」ボタンをクリックした場合も、Windows Updateを使用して更新しようとします。Windows Updateサービスが無効になっている場合、Windows Updateだけでなく、Windows Defenderの定義ファイルも更新できなくなるのです(画面6)。

画面6
画面6 Windows Updateサービスを無効にすると、Windows Updateだけでなく、Windows Defenderも更新できなくなる

 Windows Updateサービスが無効の状態でも、コマンドプロンプト(管理者権限は不要)で次のコマンドラインを実行すれば、「Microsoft Malware Protection Center(MMCP)」から最新の定義ファイルとダウンロードして更新できます(画面7)。

"C:\Program Files\Windows Defender\MpCmdRun.exe" -SignatureUpdate -MMPC


画面7
画面7 「MpCmdRun」コマンドまたは「Update-MpSignature」を使用すると、Windows Updateサービスではなく、MMPCから定義ファイルを取得できる

 Windows PowerShellで次のコマンドラインを実行することでも、同じようにMMPCから定義ファイルをダウンロードして更新できます。

Update-MpSignature -UpdateSource MMPC


 Windows Defenderを利用していて、Windows Updateサービスを無効化することがある場合は、「MpCmdRun」コマンドまたは「Update-MpSignature」の上記のコマンドラインを定期的に実行するように、タスクスケジューラにタスクを登録しておくとよいでしょう。

筆者紹介

山市 良(やまいち りょう)

岩手県花巻市在住。Microsoft MVP:Cloud and Datacenter Management(Oct 2008 - Sep 2016)。SIer、IT出版社、中堅企業のシステム管理者を経て、フリーのテクニカルライターに。マイクロソフト製品、テクノロジーを中心に、IT雑誌、Webサイトへの記事の寄稿、ドキュメント作成、事例取材などを手掛ける。個人ブログは『山市良のえぬなんとかわーるど』。近著は『Windows Server 2016テクノロジ入門−完全版』(日経BP社)。


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