Oracle Database 12c R2が“クラウドファースト”で登場! インメモリ、マルチテナント機能がさらに強化:オラクルの“ハイブリッドクラウド”が向かう先は?(2/4 ページ)
“クラウドファースト”の公約通り、Oracle Database 12c R2がOracle Cloudで先行リリースされた。同バージョンの登場により、オラクルのハイブリッドクラウド環境はどのように進化したのか? 製品開発を統括する米オラクルのアンディ・メンデルソン氏が語った。[プライベートクラウド/データベース統合][パブリッククラウド][Oracle Cloud][Oracle Database 12c]
多様なデータとアプリケーションを統合する「Oracle Big Data Platform」
一方、企業のデータ活用において大きな潮流となったビッグデータがデータマネジメントに与える影響として、メンデルソン氏は、
- データベースそのものの変化
- 扱うデータの種類の変化
- データ活用方法の変化
の3つを挙げる。
ビッグデータを扱うデータベースとしては、RDBMSの他にHadoopやNoSQLなど新たな技術をベースにしたものも普及しつつある。また、膨大なデータの格納場所として、オンプレミス環境に加えて、クラウドが活用されるケースも増えている。処理するデータの種類には、従来のOLTPが扱うトランザクションデータに、インターネット上のソーシャルデータを含む非構造化データ、Internet of Things(IoT)システムを構成するセンサー類から得るデータなどが加わる。そして、データの活用範囲は、ビジネスインテリジェンス(BI)などのアナリティクスやデータマイニングや、機械学習をベースにしたAI(Artificial Intelligence:人工知能)などへと広がりを見せている。
こうしたビッグデータの活用に際しては、多様化したデータソース、データストア、アプリケーションを統合できるプラットフォームが必要になる。そのためにオラクルが用意しているのが「Oracle Big Data Platform」だ。
Oracle Big Data Platformは、多様なデータソースから生み出される各種のデータを統合的に管理し、SQLを介してさまざまな言語からアクセスできる環境を提供する。それを実現するうえで鍵となる技術の1つが「Oracle Big Data SQL」である。
「Oracle Big Data SQLは、世界中で広く使われているOracle SQLの適用範囲をHadoopやNoSQLにまで広げるものです。企業はこれらのデータストアに対して、Oracle Databaseと同じスキームでアクセスすることが可能となり、Oracle Databaseで提供されているセキュリティやガバナンスの機能も適用できます。近年、急速に普及しているJSON形式のデータに対しても容易にアクセスできます」(メンデルソン氏)
提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年3月26日
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