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「データベーススペシャリスト試験」戦略的学習のススメ:「データベーススペシャリスト試験」戦略的学習のススメ(1)(2/3 ページ)
あの“津崎さん”も保有する難関資格「データベーススペシャリスト」。この「データベーススペシャリスト試験」は同じパターンの出題が多いために、過去問題をたくさん解くことが合格の早道です。本企画では、午前/午後試験対策のための「基礎知識」を抜粋してお届けします。初回は、「データベーススペシャリスト試験の基礎」を解説します。
受験手続きから合格までの流れ
試験のスケジュール
- 試験名
データベーススペシャリスト試験(DB) - 試験日(例年)
春期試験:4月第3日曜日 - 試験時間
午前I :9:30〜10:20(50分、途中退室不可)四肢択一 30問必須
午前II:10:50〜11:30(40分、途中退室不可)四肢択一 25問必須
午後I :12:30〜14:00(90分)記述式 3問出題2問解答
午後II: 14:30〜16:30(120分)記述式 2問出題1問解答
注1:「午前I免除」が認められた受験者は「午前II」からの受験が可
注2: 時間は監督員の時計が基準、開始20分前までに着席
出願について
- 出願期間
例年、1月中旬からの1ヶ月間です。正確には、情報処理試験センターのWebサイト等でご確認下さい。一定の基準を満たせば、出願時の明示的な申請により「午前I免除」を適用できます。 - 案内書・願書の入手先
(1)最寄りの情報処理技術者試験センター (2)全国主要書店
案内書は、情報処理技術者試験センターのWebサイトからもダウンロードできます(願書は付いていません)。 - Webサイトからの出願
情報処理技術者試験センターのWebサイトから、指示に従って情報を入力するだけで出願できます。受験者本人名義のクレジットカードが必要で、受験手数料は例年5,700円(税込み)です。 - 受験票の到着
通例、試験当月初頭に、受験票が郵送されます。届かない場合や、受験票の記載事項に問題がある場合は、最寄りの情報処理技術者試験センターに問合わせる必要があります。
試験当日の注意
当日の交通機関は休日ダイヤです。また、試験時間中の携帯電話の使用・着信(含・バイブレータ)は即退場(=不合格)となります。その他詳細は、受験票および受験会場の指示に従ってください。また、例年、約5%の方が受験番号等の記入ミスで不合格となるそうです。
点数配分、お勧めの労力配分
「午前I」「午前II」「午後I」「午後II」の全てが「満点の60%以上」で合格です。
午後の試験(記述式)は、まずは設問から目を通し、不自然な会話・注記・「だが」といった逆接表現など“妙にひっかかる”部分に注意しながら、本文を読み進めて下さい。
午前I試験 (9:30〜10:20) |
3.4点×30問 点数の上限は100点 (平均100秒/問) |
全て同じ配点ですので、苦手若しくは検討が必要な問題は後回しにし、得意分野や問題文が短い問題から確実に解いていくのが得策です。 | |
午前II試験 (10:50〜11:30) |
4点×25問 (平均96秒/問) |
新しいタイプの問題に時間を割きすぎないよう気をつけましょう。知っている問題を確実に得点するよう時間を配分して下さい。 | |
午後I試験 (12:30〜14:00) |
50点×2問 (問1〜3から選択) |
先に、本文の概要と設問をざっと理解し、以下の基準で設問選択することを推奨します。 ・見慣れた設問タイプが多い問題を選ぶ。 ・よく理解している業務分野の問題を選ぶ。 ・苦手な設問タイプがある問題文を捨てる。 解答の指定文字数が多くても躊躇は不要です。むしろ部分点が多く狙えます。 |
|
午後II試験 (14:30〜16:30) |
100点×1問 (問1〜2から選択) |
合格発表
発表日は、おおむね試験日の2ヶ月後です。その後、合格者にのみ、合格証書が発送されます。受験票は失くさず、合格証書到着まで保管しておいて下さい。
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