インテル、OCP向けの第2世代「RSD」をリリース:Intel FPGAで使用されるIPライブラリも提供
インテルが、Open Compute Project向けに「インテル ラック・スケール・デザイン(RSD) 2.1」やFPGAを活用しやすくするIPライブラリをリリース。広範なOCPコミュニティーと協力しながらハイパースケールデータセンターインフラの需要拡大に対応できる支援を今後も行っていくという。
米インテルは2017年3月8日(米国時間)、米国サンタクララで開催されたイベント「OCP U.S. SUMMIT 2017」で、米フェイスブックが主導する次世代データセンターのオープンハードウェアプロジェクト「Open Compute Project(OCP)」を支える新たな成果内容を発表した。
まず、データセンターとシステム管理の標準API(Application Programming Interface)である「Redfish」に準拠したハードウェア管理ソフトウェア「インテル ラック・スケール・デザイン(RSD)」のバージョン2.1をパートナー向けにリリースする。
RSDは、コンピューティング、ストレージ、ネットワークの各リソースを分割し、それぞれのリソースをより効率的にプールして活用する機能をを持つ。RSD 2.1では、ハイパースケールデータセンターの運営者に向けて、先進的なハードウェア管理機能や、さまざまなワークロード要件に応じて、PCIeストレージのプールに基づくインフラを動的に構成できる機能を提供する。インテルはRSD 2.1を採用した製品を第2世代のRSD製品と位置付け、2017年第2四半期にはパートナーから搭載製品がリリースされる予定だという。
この他、クラウドアプリケーション向けに「Intel FPGA(Field-Programmable Gate Array)」で使用される幾つかのIP(Intellectual Property)ライブラリもリリースした。このFPGA IPライブラリは、広く使われているアクセラレータ機能(ディープラーニング、データ分析、圧縮、暗号化など)をサポートする。FPGA開発者の作業を簡素化することで、ソリューションのデプロイを容易にし、迅速化できるようになるという。
インテルとエコシステムパートナーはOCP U.S. SUMMIT 2017で、これらの他にもコンピューティング、ストレージ、ネットワークの分野におけるOCP関連の幾つかのイノベーションも披露している。例えば、AI(Artificial Intelligence:人工知能)ワークロードの高速化を目的とした「Intel Math Kernel Library(MKL)」の最適化、Lightning NVMeストレージソリューション、「インテル シリコン・フォトニクス・テクノロジー」に基づくネットワークソリューションなどが挙げられた。
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