富士通とLPI-Japan、OSSデータベース技術者育成で提携 2つの認定資格を同時に取得可能に:「PostgreSQL」専門技術者不足の課題に対処
富士通とLPI-Japanは、PostgreSQLの技術者育成に向けてパートナーシップを締結した。富士通のミドルウェアマスターの資格試験にLPI-JapanのOSS-DB Exam Silverを取り入れる。
富士通とエルピーアイジャパン(以下、LPI-Japan)は2017年3月31日、オープンソースのデータベース管理システム(DBMS)「PostgreSQL」の技術者育成に向けてパートナーシップを締結したと発表した。
LPI-Japanは、オープンソースソフトウェア(OSS)やLinuxなどのIT技術者に向けた認定制度を運営。一方の富士通も、ミドルウェア関連の技術者認定制度「富士通ミドルウェアマスター」を実施する他、PostgreSQLをベースにした企業向けOSSデータベース「Enterprise Postgres」を販売している。今回の提携によって、富士通ミドルウェアマスターの資格試験の一部に、LPI-Japanの「OSS-DB技術者認定試験 Silver(OSS-DB Exam Silver)」を取り入れる。
OSS-DB Exam Silverは、基準のDBMSとしてPostgreSQLを採用する認定試験。富士通ミドルウェアマスターは、富士通のミドルウェア製品を扱う技術者を対象とした試験で、その合格者に対して富士通が資格を認定するもの。「データベース」「アプリケーション基盤」「運用管理」「セキュリティ」「クラウド」「モバイル」「セールス」の7分野の資格がある。
具体的には、OSS-DB Exam Silverに合格すると、富士通ミドルウェアマスターの1つである、PostgreSQLの導入と運用が可能な技術者を認定する新資格「FUJITSU Certified Middleware Professional データベース Standard」も同時に取得できるようにする。富士通とLPI-Japanは、それぞれの資格認定者を増やすことで、企業導入も進んでいるPostgreSQL技術者のスキル向上や活躍の場の拡大を目指す。
受験申し込みは2017年4月1日から。
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