ニュース
オラクル、「Oracle Cloud Platform」の次世代IaaSを発表 Oracle RAC/FastConnectなどに対応:Windows Serverインスタンスもサポート
オラクルが「Oracle Cloud Platform」の次世代IaaSを発表。Oracle RAC、Oracle FastConnectサービスの他、Windows Server、RHEL、CentOSインスタンスなどに対応する。
米オラクルは2017年5月9日(米国時間)、同社のクラウド基盤「Oracle Cloud Platform」の次世代IaaS(Infrastructure as a Service)を発表。「Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)」「Oracle FastConnect」「Windows Server/RHELインスタンス」などを新たにサポートし、オンプレミスで稼働するデータベースアプリケーションのクラウド移行をより行いやすくするクラウドサービスを拡充させた。
次世代IaaSの概要は以下の通り。
- ベアメタルサーバ上における2ノードOracle RACのサポート:Oracle RACは、障害時やソフトウェアメンテナンス時もデータベースの可用性を維持する機能。クラウドサービスとしての2ノードRACは、オンデマンドで4〜72O CPUにスケーリングできるようにした。
- Oracle FastConnect:プライベートネットワーク接続をオンデマンドで提供する機能を、コンソールやAPI(Application Programming Interface)を使い、数分でプロビジョニングできるようにする。帯域幅は1Gbpsまたは10Gbps刻みで選択でき、ビジネスニーズに合わせてシームレスにスケールアップ/ダウンが可能。2017年5月現在のグローバルパートナープロバイダーは、EquinixとMegaport。
- Windows Serverインスタンスのサポート:最大で16O CPU構成の仮想マシンや3台の36O CPUベアメタルサーバにて、Windows Serverインスタンスを提供する。コンピュート、メモリ、ストレージリソースをさまざまな構成で利用できる他、同じ高パフォーマンス仮想クラウドネットワーク上にあるインスタンスタイプ間でイメージのポータビリティを確保できるようにする。
- CentOS、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)、Ubuntuインスタンスのサポート:Oracle LinuxとWindows Serverに加えて、CentOS、Red Hat Enterprise Linux、Ubuntuも対応する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- オラクル、Oracle Database Cloud ServiceのベアメタルオプションとIaaSの新サービスを追加
オラクルが「Oracle Cloud Platform」の機能拡張を発表。Oracle Database Cloud ServiceのベアメタルオプションとIaaSプラットフォームにおける新サービスを追加する。 - NECとオラクル、クラウドサービスで戦略的提携
NECと日本オラクルがクラウド事業で提携。「Oracle Cloud」をNECの国内データセンターから提供し、「クラウド化に慎重」な日本企業のクラウド活用支援施策を加速させる。 - オラクルと富士通、クラウドで提携──富士通の国内DCからOracle Cloudを提供
オラクルと富士通がクラウドサービスで戦略的提携を行う。富士通の国内データセンター+K5でOracle Cloudを提供し、K5でもOracle Databaseを使えるようにする。 - オラクル、DBaaSを中核に19種類の新たなサービスによるPaaS強化を発表
米オラクルは「Oracle OpenWorld 2016」で、「Oracle Cloud Platform」に新たなIaaSを加えると発表。さらに、PaaSも強化し、「Oracle Database 12c R2」を利用したDBaaSをPaaSの中核に置くことを明らかにした。