GitHubとSlackの連携の基本&知られざる便利機能Wiki、Releases、Graphs、Pulse:こっそり始めるGit/GitHub超入門(13)(2/5 ページ)
本連載では、バージョン管理システム「Git」とGitのホスティングサービスの1つ「GitHub」を使うために必要な知識を基礎から解説しています。今回は、Pulse、Graphs、Releases、Wiki、Slackを例にした外部サービスとの連携について解説します。
リポジトリに関する各種データの確認や分析を行う「Graphs」
Graphsとは、リポジトリに関する各種データの確認や分析を行うための機能です。
Graphsページを表示するには、リポジトリのメインタブの「Graphs」を選択します。
Graphsページが表示されました。上部のタブを選択することによって、表示されるデータを切り替えることができます。デフォルトでは「Contributors」タブが選択されます。
表示されるデータをタブごとに見ていきましょう。
Contributors
このタブを選択すると、リポジトリに貢献した回数のグラフを確認できます。一番上にリポジトリ全体のグラフが表示され、その下にユーザーごとのグラフが表示されます。
Traffic
このタブを選択すると、リポジトリへのアクセスに関する下記のデータを確認できます。
- クローンされた数
- 訪問者の数
- 流入元のリスト
- よく見られているコンテンツのリスト
Commits
このタブを選択すると、コミット回数のグラフを確認できます。
上部の棒グラフは、1週間ごと、1年分のコミット回数を表します。
下部の折れ線グラフは、「選択中の週」の曜日ごとにおけるコミット回数の分布を表します。上部グラフのうち下に点が付いている週が「選択中の週」であり、左右の十字キーを使用すると「選択中の週」を他の週に変更できます。
Code frequency
このタブを選択すると、下記の数を表すグラフを確認できます。
- 1週の間に追加した行の数
- 1週の間に削除した行の数
Punch card
このタブを選択すると、曜日/時間帯ごとの、リポジトリの更新頻度を表すグラフを確認できます。円のサイズにはコミット頻度が反映されます。
Network
このタブを選択すると、リポジトリのブランチの歴史のグラフを確認できます。
Members
このタブを選択すると、リポジトリをフォークしたユーザーのリストを確認できます。フォークとは、リポジトリの複製を作る操作のことです。
フォークしたユーザーがいなければ、図13のような表示になります。
Dependents
このタブを選択すると、ソフトウェアパッケージの依存に関するデータを表示できます。
他のリポジトリから依存されている場合は、ここにリポジトリのリストが表示されます。Ruby gemsでパッケージ管理されている場合のみが対象のようです。
他のリポジトリからの依存がない場合は、図14のような表示になります。
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