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元始、HDDはやわらかであったIT用語解説系マンガ:食べ超(120)(4/4 ページ)

これが昔のHDDだよ、といって8インチのディスケットを見せましょう。※皆さんご存じかとは思いますが、本作はフィクションです。

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マルコフ君「スマホから変な音がするんすよ」わたし「ふむふむ?」荒木さん「あれっこの音は……」スマホの中に超小型のHDDが!! わたし「仕様にはないですね……」荒木さん「おや。ここからも例の音が」電源アダプターにHDDが?あっこっちのルーターにも 荒木さん「SSDの制御部にものすごく小さいHDDが!!」わたし「すごい台無し感です」ぎゃーっ びっしりHDD! わたし「なぜ、あるはずのないHDDが至る所に……」おばあちゃん「この季節HDDには奇妙な出来事がたくさん起こるのよ」RAIDを組んでいるのに中のディスクがどんどん鹿せんべいに変わってしまう事案おばあちゃん「調べてみるとそれはオオサンショウウオの呪いだったの」わたし「鹿じゃないんだ」
荒木さん「大容量のバックアップを取っていたときのこと。ふと違和感を覚えてUSBケーブルをたどっていったら HDDはなく、数百人の小さな僧侶が木簡にディレクトリ名をしるしていただけだった 僧侶「大丈夫ですよ」荒木さん「いやいやいや」夜中にHDDがかこん……かこん……と異音を出すので、ぞっとして中をのぞき見ると 機織りをしていた 荒木さん「あっすいません」社長「おはよう諸君!」わたし「社長がめっちゃ初期のHDDに!!」容量が5MBのやつ 社長「えっなになに?」おばあちゃん「さっみんなもどんどん作って!」わたし「えっこのタイミングで」わたし「ドライブが去っていく!」あれはみんなお盆で帰ってきた引退済みのHDDたちだったのでした わたし「社長のだけ戻りそこねてますね」社長「快適じゃが?」

筆者プロフィール

倉田タカシ

倉田タカシ

イラストレーター、マンガ家、文筆業、Web制作業。

著書「母になる、石の礫【つぶて】で」(早川書房)

河出書房新社『NOVA2』『NOVA10』、東京創元社『量子回廊』に短編を収録。共作Web企画『旅書簡集 ゆきあってしあさって』に参加中。

http://yukiatte.tumblr.com/



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