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あなたは細マッチョ? ゴリマッチョ?――スマートな「働く筋肉」の付け方仕事が「つまんない」ままでいいの?(32)(3/3 ページ)

「働く筋肉」を付けるために必要なのは、「過度な仕事」ではなく「楽しさ」でした。

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それでも「楽しくない」場合は、どうする?

 それでも、「やっぱり仕事は楽しいなんて思えない」という方も多いでしょう。そんな場合は、無理に「楽しい」と思い込む必要はありません

 その場合は、「楽しく仕事ができたらいいな」と、どこかしらで軽く意識しながら、「今の仕事を一生懸命にやる」ことが1番なのかなと思います。「なんだよ、結局、今の仕事に向き合わなければいけないのかよ。それじゃあ、全然変わんないじゃないか」と思うかもしれませんが、現状は現状として受け入れつつも、「楽しく働きたい」と軽く意識しておくこと。

 「人の意識」というのは、物事の見え方を変える上でかなり重要です。「仕事なんてどうせつまんねぇよ」と思っている人は、物事がそのように見えるし、「ひょっとしたら、楽しくてもいいのかも」と思っている人は、そのように見える。

 なぜなら、人は物事を「事実がどうか」ではなく、「解釈」によって捉える生き物だからです。

 同じネガティブな出来事を体験しても、「これはピンチだ」と思う人もいれば、「これはチャンスだ」と思う人もいます。この違いは、「その人が、物事をどのように捉えるか」にかかっています。

 働く「環境」は、自分の意志ではすぐには変わらないかもしれません。けれども、「仕事は楽しくてもいいのかも」という「意識」なら変えられます。「仕事=楽しい」という前提で取り組むと、次第に見え方が変わってきます。そして、目の前の小さな困難を乗り越えたとき、成功体験はスマートな「働く筋肉」になっていくのです。

今回のワーク

 静かな場所に行って、コーヒーでも飲みながら、紙とペンを取り出して考えてみてください。

  1. あなたが仕事にイメージするのは「大変さ」ですか? それとも「楽しさ」ですか? なぜ、そう思うのか、その理由を考えてみてください
  2. もし「仕事=大変」というイメージがあるのなら、「ゴリマッチョな自分」がいいのか、「スマートな筋肉の自分」がいいのかを、改めて想像してください
  3. もし「スマートな筋肉の自分」がよければ、「仕事って、楽しくてもいいのかも」と、つい過度な負荷をかけようとするもう1人の自分に声を掛けてあげてください

筆者プロフィール

竹内義晴

しごとのみらい理事長 竹内義晴

「仕事」の中で起こる問題を、コミュニケーションとコミュニティの力で解決するコミュニケーショントレーナー。企業研修や、コミュニケーション心理学のトレーニングを行う他、ビジネスパーソンのコーチング、カウンセリングに従事している。

著書「感情スイッチを切りかえれば、すべての仕事がうまくいく。(すばる舎)」「うまく伝わらない人のためのコミュニケーション改善マニュアル(秀和システム)」「職場がツライを変える会話のチカラ(こう書房)」「イラッとしたときのあたまとこころの整理術(ベストブック)」「『じぶん設計図』で人生を思いのままにデザインする。(秀和システム)」など。


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