Huawei、AI/HPCシナリオに特化したクラウドハードウェアプラットフォーム「Atlas」を発表:ヘテロジニアス型前提のインフラサービス
Huaweiが、AI開発/HPCシナリオへの適用を前提にしたクラウド基盤「Atlas」を発表。同社製サーバ「FusionServer Gシリーズ」を中核に、GPUやFPGAなどを実装したHPC用途に特化したクラウドコンピューティング環境を提供する。
Huawei(華為技術)は2017年9月11日、パブリッククラウド、AI(Artificial Intelligence:人工知能)、HPC(High Performance Computing)用途に特化したクラウドハードウェアプラットフォーム「Atlas」を発表した。
Atlasは、同社のラックマウント型サーバ「FusionServer Gシリーズ」を中核にしたシステムで構成され、NVIDIA「Tesla P100」「Tesla P4」などのGPUやFPGA(Field-Programmable Gate Array)も利用して処理能力を高める、ヘテロジニアスコンピューティングを前提にしたIaaS(Infrastruvture as a Service)およびPaaS(Platform as a Service)を展開する。HPC用途において、これまでのx86アーキテクチャ型サービスと比べて10倍以上の性能を発揮するとし、CPU+GPUの構成に加えて、高速ストレージやメモリなどの構成部品もワークロードの必要に応じてプロビジョニングすることで、コンピュータ資源の利用効率を50%以上高められるとしている。
HuaweiでITサーバプロダクトラインのプレジデントを務める邱隆(チウ・ロン)氏は、「AI時代が近づいている中で、従来型アーキテクチャのハードウェアだけではAIやクラウド技術の開発要件を満たせなくなっている。Atlasは、ヘテロジニアスリソースプーリングとインテリジェントオーケストレーションの技術をいち早く活用し、ハードウェアリソースの利用効率と性能をこれまでになく高いレベルに引き上げる」と述べている。
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