Rubyがきっかけで、「www(草生える)」を英語で解説――GitHubのエンジニアが語る、“世界とつながるスキル”:Go AbekawaのGo Global!〜Aaron Patterson編(3/5 ページ)
プログラミング言語「Ruby」のコミュニティーで英語と日本語を駆使して活躍するGitHubのソフトウェアエンジニア、Aaron Patterson(アーロン・パターソン)氏。Twitterで「www(草生える)」を英語で解説したことでも有名な彼は、18歳からプログラマーとして成長を重ねてきた苦労人でもある。そんな彼がRubyに出会ったきっかけと、今考える「オープンソースの世界でエンジニアに必要なスキル」とは?
アーロンさん 私には分かりませんが、恐らく私たちは今やっていることをそのまま続けることになると思います。むしろ、これからさまざまな新しい可能性が開けていくでしょうから、とても楽しみにしていますよ。
阿部川 プログラマーとして、ご自身はこれからどういった方向に進んでいきたいと考えていますか?
アーロンさん 短期的には、Ruby Internalに集中的に取り組みたいと思っています。長期的には、もっとたくさんの人を巻き込んで仕事がしたいです。Rubyのコミュニティーでは、常にポテンシャルの高い若い人たちに声をかけて、プロジェクトに誘っています。何かを教えられる機会は、自分にとって価値があるだけでなく、能力のある人を見つけるチャンスでもありますから。最終的には、Rubyという言語を超えて、プログラミングという世界に、より多くの人が関わってくれるといいなあと思っています。
阿部川 確かに、世界各地のRuby やRailsのイベントに参加して講演されていますよね。
アーロンさん Rails Conferenceでは、DHH(David Heinemeier Hansson)と2人で毎年キーノートスピーチをさせてもらっています。基本的には、私たち2人が、Rubyプログラマーの中で最先端の話題や近い将来について話せる立場だと考えているので。
私は、どちらかというと分析的な立場でパフォーマンスに関する話をします。例えば、ギットハブがどのようにRailsをスケーリングするか、パフォーマンスをどう向上させたか、実験的なプログラム開発はどうしているか、といったことですね。講演の場では、なるべくデベロッパーの皆さんに有益な情報を提供したいので、単に「メモリの消費量を抑えた」ではなく、「どうやって抑えたか」といった方法や考え方を伝えるようにしています。その方が、内容として応用がきくと考えているので。
一方で、DHHは、より創造的な分野について話すようにしています。来場者が同じトピックに関して違う考え方に触れられた方がいいと思うので。まあ、そこでジョークも連発するんですが(笑)。
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