自律型データベース「Oracle Autonomous NoSQL Database」をOracleが投入:自動化、自己保護、自己修正が可能な自律型DBの新サービス
Oracleは、自律型データベース「Oracle Autonomous Database」のポートフォリオを構成する新サービス「Oracle Autonomous NoSQL Database」の提供を開始する。低レイテンシやデータモデルの柔軟性、弾力的なスケーリングといった要件を持つNoSQLアプリケーションに対応する。
Oracleは2018年10月2日(米国時間)、自律型データベース「Oracle Autonomous Database」のポートフォリオに「Oracle Autonomous NoSQL Database」を追加し、提供を開始すると発表した。
Oracle Autonomous NoSQL Databaseは、シンプルな操作に対して高速で予測可能な応答を必要とするワークロード向けに設計された自己稼働データベースサービス。低レイテンシやデータモデルの柔軟性、弾力的なスケーリングといった要件を持つNoSQLアプリケーションに対応できるという。例えば、UIのパーソナライズや、ショッピングカート、オンライン詐欺検知、ゲーム、広告などの大規模アプリケーションに向くとした。
開発者にとってのメリットは、シンプルなAPIを用いてアプリケーションを開発できること。サーバ管理やストレージの拡張、クラスタのデプロイ、ソフトウェアのインストール、バックアップについて気に掛ける必要がないためだ。プロビジョニングしたいスループットとキャパシティーを指定するだけで、動的なワークロード要件に応じてリソースの割り当てとスケーリングが自動で行われる。
Oracle Autonomous NoSQL Databaseは、機械学習と自動化の活用により、99.95%の可用性を実現するNoSQLデータベースになったという。読み出し専用のワークロードの場合、「Amazon DynamoDB」と比べてコストが最大70%低いとOracleでは主張している。
3つの開発者ニーズを満たす
Oracle Autonomous NoSQL Databaseは、2018年に提供が始まった「Oracle Autonomous Data Warehouse」「Oracle Autonomous Transaction Processing」に続いてOracle Autonomous Databaseポートフォリオに加わった。これらの各データベースクラウドサービスは、特定のワークロード向けにチューニングされている。
中でもOracle Autonomous NoSQL Databaseは以下のように、今日の開発者ニーズを満たすさまざま機能を提供するとOracleは述べている。
- モダン:柔軟性を考慮して設計されている。キーバリューAPI(シンプルな宣言型SQL APIを含む)やコマンドラインインタフェースに加え、柔軟なデータモデル(リレーショナルやJSONなどのデータ表現)をサポートする
- オープン:非プロプライエタリなSQL言語を提供し、標準リレーショナルデータモデルと標準JSONデータモデルの相互運用性を実現する。ユーザーは、同じアプリケーションをクラウドとオンプレミスで実行するデプロイオプションを利用でき、プラットフォームロックインの心配がない
- 開発のしやすさ:Oracle Autonomous NoSQL Databaseを使用するアプリケーションを開発しやすくするため、OracleがSDKを提供し、Python、Node.JS、Javaといった人気の高い言語をサポートした
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