検索
ニュース

AIに期待するセキュリティ担当者が8割超え BlackBerry Cylance調査技術の成熟不足を懸念する声も

BlackBerry Cylanceが全世界で実施した、AIを活用したセキュリティに関する調査によると、AIを活用したセキュリティは今まで以上に効果があると考えているセキュリティ担当者が多いことが分かった。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 BlackBerry Cylanceは2019年5月21日、AI(人工知能)を活用したセキュリティに関する調査「Security Gets Smart with AI」の結果を発表した。それによると、サイバーセキュリティ担当者の85%がAIを活用したセキュリティは今まで以上に効果があると考えていることが明らかになった。

 業界にかかわらずどの調査回答者も未知の脅威を識別する精度を高めるためにAIの採用を検討している段階だった。回答者はAIを活用したセキュリティツールに対して「より効果的かつ総合的な保護のアプローチ」「脅威インテリジェンスを収集して利用する体制の向上」「感染から修復までの時間の短縮」「異常な動作を知らせるリアルタイムアラート」「既存の投資や人的アナリストのさらなる活用」を実現するものといった印象を持っていることが分かった。

実際にセキュリティツールの利用経験があるのは35%

 多くのセキュリティ担当者が、高度な脅威検知やマルウェア防御から、意思決定管理や法令順守まで、幅広い課題にAIセキュリティソリューションが役立つと考えていることも分かった。AIの採用率が最も高いのは一般的なサイバー防御の領域で、BlackBerry Cylanceによると、これは脅威の検知や防御、対処にAIを応用するアプローチの需要が今後も高いことを示唆しているという。

 同調査では、AIの応用技術やAIを活用したセキュリティツールの利用経験などについても調査した。

 まず、AIを活用したソリューションと考えられている技術は、回答が多かったものから順に「予測分析」の76.2%(複数回答、以下同)、「ディープラーニングプラットフォーム」の73.5%、「機械学習プラットフォーム」の73.0%だった。

画像
AIを活用したソリューションで回答が多かった「予測分析」(Predictive analytics)、「ディープラーニングプラットフォーム」(Deep learning platforms)、「機械学習プラットフォーム」(Machine learning platforms)(出典:BlackBerry Cylance

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Security & Trust 記事ランキング

  1. 増える標的型ランサムウェア被害、現場支援から見えてきた実態と、脆弱性対応が「限界」の理由
  2. 日本人の約半数が「1年前より危険」と考えるオンライン詐欺とは マカフィーがホリデーショッピング詐欺に関して調査
  3. 「DX推進」がサイバー攻撃を増加させている? Akamaiがセキュリティレポートを公開
  4. 米国/英国政府が勧告する25の脆弱性、活発に悪用されている9件のCVEとは、その対処法は? GreyNoise Intelligence調査
  5. ランサムウェア攻撃を受けた企業、約6割が「サプライチェーンのパートナー経由で影響を受けた」 OpenText調査
  6. 6年間でAndroidにおけるメモリ安全性の脆弱性を76%から24%まで低減 Googleが語る「Safe Coding」のアプローチと教訓とは
  7. CISOが失敗を許容する組織を構築するために注目すべきは生成AIと何か? ガートナーが提言
  8. ゼロトラストの理想と現実を立命館大学 上原教授が語る――本当に運用できるか? 最後は“人”を信用できるかどうか
  9. インサイダーが原因の情報漏えいを経験した国内企業が約3割の今、対策における「責任の所在」の誤解とは
  10. 「ゼロトラスト」提唱者、ジョン・キンダーバーグ氏が語る誤解と本質――「ゼロトラストの第一歩は『何を守るべきか』を明確にすること」
ページトップに戻る