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機械学習を用いた予測分析ソフトウェア「Prediction One」を無償提供 ソニー:クラウドサービスではなくPC環境で動作
ソニーは機械学習を用いた予測分析ソフトウェア「Prediction One」を、法人向けに無償提供する。利用者にデータ処理に関する専門知識や経験がなくても、精度の高い予測が可能。
ソニーは2019年6月12日、機械学習を用いた予測分析ソフトウェア「Prediction One」の提供を開始すると発表した。法人向けに、当面は無償で提供する。
予測分析は、統計アルゴリズムや機械学習を用いて過去のデータから将来の結果を予測するデータ分析手法の一つ。Prediction Oneを利用するに当たって、機械学習やプログラミングなどの専門知識は不要だ。マーケティングや営業、人事、生産管理、顧客サポート、査定業務などで利用できる。予測と合わせて予測理由も提示することが特徴だ。
利用者にデータ処理に関する専門知識や経験がなくても、ソニー独自の技術によって最適なモデルを選択し、データを前処理することで、精度の高い予測が可能だという。Prediction Oneは、ノートPCのような一般的な環境で動作する。クラウドサービスではないので、処理対象のデータをアップロードする必要がない点も特徴といえる。
コールセンターへの入電数の予測などに活用可能
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