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「AWS Cloud Development Kit」をAWSが正式リリース、インフラとアプリを同時に管理インフラをコードとして定義できる

Amazon Web Services(AWS)は、オープンソースのソフトウェア開発フレームワーク「AWS Cloud Development Kit」(AWS CDK)の一般提供を開始した。YAMLやJSONを使ったインフラ管理と比較してさまざまなメリットがあるという。

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 Amazon Web Services(AWS)は2019年7月11日(米国時間)、TypeScriptとPythonに対応した「AWS Cloud Development Kit」(AWS CDK)の一般提供を開始したと発表した。AWS CDKは全てのリージョンで利用できる。AWS CDKの利用は無料だが、このツールでデプロイされるAWSリソースには料金がかかる。

 AWS CDKは、使い慣れたプログラミング言語でクラウドアプリケーションリソースのモデリングとプロビジョニングを実行できるオープンソースのソフトウェア開発フレームワーク。AWS CDKを使ってインフラをコードとして定義し、「AWS CloudFormation」でプロビジョニングできる。


AWS Cloud Development Kitを用いた開発の流れ(出典:AWS

 AWS CDKはAWSサービスと完全に統合されており、AWSリソースを命令として定義するための高レベルなオブジェクト指向の抽象化を提供する。

 開発者は、サポートされているプログラミング言語のいずれかを使って、「コンストラクト」と呼ばれる再利用可能なクラウドコンポーネントを定義し、コンストラクトを組み合わせて「スタック」や「アプリケーション」を作成できる。

従来の方式と比べたAWS CDKのメリットは?

 AWSによれば「AWS CDKはエンドツーエンドの開発エクスペリエンスを向上させる」という。

 インフラストラクチャを管理する設定ファイルは、YAMLやJSONのテキストファイルとして実装されていることが多い。だが、この方法では、TypeScriptやPythonといったプログラミング言語を用いた場合よりも制約が多い。例えばYAMLを用いると、別のシステムへの転送中に取り除かれたファイルを検出したり、あるテンプレートから別のテンプレートにコピーする際に貼り忘れた行を検出したりすることが困難だ。

 AWS CDKの利点は次の通り。

  • インフラストラクチャとアプリケーションのコードを同じリポジトリに保持できる
  • 環境の変化やAWSアカウント、AWSリージョンの違いがあっても、インフラストラクチャの変更を再現できるようになる
  • ステージング環境で本番環境をレプリケートし、継続的なテストが可能になる
  • 負荷テストの実行に必要な場合のみ、パフォーマンステスト環境で本番環境のレプリケーションを実行できる
  • コードを変更する場合と同じツールを用いてインフラストラクチャの変更をリリースできる
  • ユーザーが使いこなしているソフトウェア開発のベストプラクティスを、コードレビューなどのインフラストラクチャ管理に適用できる
  • 社内要件を盛り込んだカスタムコンポーネントを作成、共有できるため、チームとして新しいプロジェクトを迅速に開始できる

 AWS CDKは現在、TypeScriptとPython以外に、JavaとC#に対応したデベロッパープレビュー版もある。

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