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高価なPBXを止めた後――「FMC」か、それとも「スマートコミュニケーション」か:羽ばたけ!ネットワークエンジニア(21)(2/2 ページ)
先日、ある企業でネットワーク設備の打ち合せをしていてなつかしい言葉を久しぶりに聞いた。「FMC」である。聞けばPBXの更改を検討しているのだが、PBXがあまりに高いのでFMCを使ってダウンサイジングをしたいのだという。果たしてこれは正しい選択なのだろうか?
これからは“スマートコミュニケーション”
ではこれからのFMCはどうあるべきなのだろうか? というよりも、FMCという言葉自体が時代遅れなのだ。なぜならあくまで「電話」に閉じた用語だからだ。10年前と現在を比較すると個人のコミュニケーション環境が格段の進歩を遂げているのに対して、企業の対応は立ち遅れている。
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