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新社会人にささげる、超不安定時代の「安定」とは仕事が「つまんない」ままでいいの?(64)(2/4 ページ)

4月になりました。新社会人の皆さんの中には「安定した気持ちで働きたい」と思っている人も多いと思います。でも本当に安定したいのなら、「安定とは何か?」を再定義してみませんか。

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安定なんて、幻想なんじゃないか

 ところで、新社会人の皆さんにとって「安定している会社」ってどういうところですか?

 一般的には「大きい会社」や「行政機関」など、すぐにはつぶれそうにない組織のことを指すのではないかと思います。そこには「すぐに辞めさせられない」「給与がいい」みたいなものも、含まれるかもしれません。

 そもそも「安定」って何でしょう。「安定」という言葉を辞書で調べてみると、「激しい変化がなく、物事が落ち着いた状態にある」とありました。そう、大きな変化がなく、安全、安心な暮らしができる。これが、一般的な「安定」です。

 でも、「大きい会社」だからといって「安定している」といえるのかな? 「行政機関」だからといって「すぐに辞めさせられない」といえるのかな? と、私は思います。なぜなら、社会情勢しかり、株価しかり、ひいては、天候しかり、気分しかり、体調しかり……本来、物事というのは不安定なものだからです。とどまっているものなど、何もない。

 というよりも、最近は「安定なんて、幻想なんじゃないか」とすら思います。

 それならば、不安定なことを前提に、その中でいかにバランスを取るか、いかに楽しむか……といった気持ちのありようの方が、不安定とうまく付き合えるし、大切なような気がします。

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