「紙モデル」は、完成したときの達成感がめっちゃ高いんです:Go AbekawaのGo Global!〜蔡樺編(前)(1/3 ページ)
父は反対でした。絶対ダメだと――グローバルに活躍するエンジニアを紹介する本連載。今回は、中国と日本でコンピュータサイエンスを学び、現在は日本でエンジニアとして活躍している蔡樺さんにお話を伺った。
国境を越えて活躍するエンジニアたちにお話を伺う「Go Global!」シリーズ。今回はエンターテインメント業界の電子チケット発券やマーケティング支援サービスを行う「playground」(プレイグランド)で働く蔡樺(サイ・カ)さんにお話を伺う。
「紙モデル」が好きな女の子は、アリババやテンセントに憧れてコンピュータサイエンスを学び、やがて大好きなアニメの国「日本」への留学を決意するが、父の大反対に遭い――。聞き手は、アップルやディズニーなどの外資系企業でマーケティングを担当し、グローバルでのビジネス展開に深い知見を持つ阿部川“Go”久広。
紙モデルが好きな女の子
阿部川“Go”久広(以降、阿部川) お生まれは中国の重慶。人口が3000万人と多く、産業化も進んだ都市ですよね。
蔡樺(サイ・カ、以降、サイさん) 重慶は本来は四川の一部ですが、1998年くらいから、中国の中でもある意味独立した都市として位置付けられ、人口も増加しました。重慶、北京、天津、上海は、中国の直轄地ではありますが、独立した都市として発展しています。
阿部川 小さいころはどんな子どもだったんですか。
サイさん おとなしくは、なかったですね(笑)。小学校1年生のころはサッカーが好きでした。でも「女の子なのに男の子に混じってサッカーをやるのはいかん」と親に言われて諦め、小学校3年生くらいで卓球を始めました。父はとても喜んでくれましたが、あまり上達しないので辞めました。中国で卓球を本気でやっている人は、めちゃくちゃうまいので、競争が激し過ぎました。
運動以外では「紙モデル」が好きでした。サンプルをまねて、どれぐらいうまく作れるかを競う試合があるんです。試合は1年に1回で、3年生から5年生まで3回出場しました。3年生のときは賞が取れませんでしたが、4年生のときに区の単位で2位に、5年生のときは重慶市で1位を取りました。
阿部川 すごいじゃないですか!
サイさん ありがとうございます(ニコリ)。
阿部川 紙モデルのどういうところが好きだったんですか。
サイさん なんていうか……完成したときの達成感がめっちゃ高いんです。小学生のときに紙モデルが好きだったので、今はガンプラが好きです。ガンプラも作っていて楽しいし、見てもうれしい。
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