「紙モデル」は、完成したときの達成感がめっちゃ高いんです:Go AbekawaのGo Global!〜蔡樺編(前)(2/3 ページ)
父は反対でした。絶対ダメだと――グローバルに活躍するエンジニアを紹介する本連載。今回は、中国と日本でコンピュータサイエンスを学び、現在は日本でエンジニアとして活躍している蔡樺さんにお話を伺った。
勉強、勉強、勉強の日々
阿部川 勉強は、どのぐらいしたんですか。
サイさん 勉強することが環境になっていました。朝は6時に起こされ、就寝は夜の8時でした。学校が終わるのが夕方5時くらいで、そこから寝るまでの3時間で、ご飯を食べて、勉強して、という生活でした。
私の両親は、この時代の親としては厳しい方でした。勉強は毎日必ずしなければいけなくて、やらないとすごく怒られました。テストで満点を取るのは当たり前で、90点以上取らないと怒られました。85点だと絶対怒られました(笑)。これは、中国ではある意味普通のことです。
阿部川 好きだった教科は何でしたか。やっぱり数学が好きだったんですか。
サイさん 数学は、子どものころは簡単だったので、その意味で好きでした。でも高校生になったら、内容が難しくなってきて苦労しました。大学生になると、微積分などが入ってとても難しくなったので、実はどんどん嫌いになっていきました(笑)。
阿部川 成績はどうでしたか。
サイさん 中国の大学入試は全国統一の試験で、数学は満点が150点なんです。140点取れれば天才の部類に入ります。130点取れればすごい人で、私は120点ぐらいでした。
阿部川 すごいじゃないですか!
サイさん いえいえ、これで真ん中くらいです。
阿部川 高校生のころは、他にどんなことをなさいましたか。
サイさん 中学、高校時代は、勉強以外のことはやったことがありませんでした。特に高校時代は、朝7時に学校について、家に戻るのが夜の10時半ごろ。それからご飯を食べて、その後夜中1時ごろまで勉強です。大学受験したいと思えば、みんなこんな感じです。中国の高校3年生は、みんなメチャクチャつらい1年を過ごすんです。もちろん受験したくない、勉強したくないという人もいますが。
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