管理職はつらいよ:仕事が「つまんない」ままでいいの?(69)(1/3 ページ)
管理職のあなた、「つらいなぁ」と思ったことはありませんか? どうすれば、いまの環境を、メンバーとの関わりをより良くできるのか?――その答えは、ひょっとしたら、ノウハウ的なこと以外のところにあるのかもしれません。
管理職って、悩むことが多いですよね。
いまより良いチームにしたい、メンバーと良い関係を築きたい、働きやすい環境にしたい――そう思っているだけなのに、なかなか思い通りにならずに試行錯誤を続ける毎日。ときには、メンバーから不満をぶつけられることもあります。
ひと昔前の、「いいから黙ってついてこい!」的なリーダーシップを発揮できれば、少しは楽なのかもしれません。けれどもいまの時代、そういう関わり方では人がついてこないし、信頼関係も築けない。
そもそも、そういった「引っ張るリーダーシップ」が苦手な人もいるでしょう。そこで、解決策を探ろうといろんな本を手にするものの、どれも理想論ばかりで腑(ふ)に落ちない。
リーダーとしてのふがいなさを感じて、重い荷物を一人で背負ったまま、「あぁ、つらいなぁ」「オレにどうしろっていうんだよ」と、感じることもあります。つい、アルコールに手が伸びることもあるかもしれません。
つらいですよね、管理職って。あぁ、どうしたらいいのだろう。
仕事の不満や悩みを解消するヒントをお届けする本連載、今回は「管理職はつらいよ」と思ったときの処方箋です。
「管理職はつらい」――私の経験
その前に、私の経験をお話しさせてください。
私が初めて管理職になったのは、プログラマー時代の30代前半でした。当時はマネジメントの知識など全くなくて、どうやって人をまとめたらいいのか、よく分かりませんでした。
思い通りにならないメンバーにイライラして、日々重なっていくストレス。「オレにどうしろっていうんだよ」「何でオレだけこんな思いをしなくちゃいけないんだよ」……そんな気持ちを抱きながら、日々を過ごしていました。
あのときは、つらかったなぁ。
その状況を何とかしたくて、コミュニケーションを勉強しました。紆余(うよ)曲折を経ながらも、ある程度、理想的な関わり方ができるようになって、「あぁ、こうすればいいのか!」と、組織作りの勘所をつかみました。
その方法を伝えてみたいと起業をし、プログラマーからキャリアチェンジしました。
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