連載
いつでも、どこからでもAzureを管理――Azure管理者必携ツール「Azureモバイルアプリ」の使い方:Microsoft Azure最新機能フォローアップ(140)
「Azureモバイルアプリ」を使うと、PCを使用せず、時間や場所を選ばずにスマートフォンやタブレット端末から、Azure仮想マシンやWebアプリなどのAzureリソースを監視および制御できるようになります。
いつでも、どこからでもAzureを管理できるAzureモバイルアプリとは
「Azureモバイルアプリ(Azure mobile app)」は、AndroidとiOSに対応したスマートフォンおよびタブレット端末向けのAzure管理アプリです(画面1)。3年前の2018年5月に一般提供が開始されました。
- Azureモバイルアプリ(Microsoft Azure)
- Microsoft Azure(Google Play)
- Microsoft Azure(App Store)
Azureモバイルアプリを使用すると、PCを使用せずに、いつでも手元のモバイルデバイスからMicrosoft Azureのサービスやリソースの正常性や状態を監視でき、アラートや通知から問題を素早く察知して対処することができます。「ホーム」の「Azureサービス」には、以下の4つのサービスにアクセスすることができます(画面2)。
- Azure仮想マシン
- Webアプリ
- SQLデータベース
- Application Insights(Azure Monitorの機能、開発者向けのアプリケーションパフォーマンス管理サービス)
Azure仮想マシンの稼働管理
Azureモバイルアプリでは、通常の「Azureポータル」にある全ての機能を利用できるわけではありません。しかし、Azure仮想マシンやWebアプリを再起動するだけで回復できるような場合は、Azureポータルから行うよりも素早い対応が可能です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 2023年3月に「仮想マシン(クラシック)」が終了、Azure Resource Managerにできるだけ早く移行を
Microsoftは、2023年3月1日にMicrosoft AzureのIaaSにおける「仮想マシン(クラシック)」の提供を終了します。まだ2年ありますが、もう2年しかないとも言えます。「仮想マシン(クラシック)」で複雑な環境を運用している場合は、テストや移行に時間を要するかもしれません。速やかに移行の検討を開始した方がよいでしょう。 - さよならPHP、WindowsでのPHPのサポートが「2022年11月28日」に完全終了
「PHP」は、古くから人気のあるWebアプリのためのスクリプト言語です。当初はLinux上のApache Webサーバと組み合わせて利用されることが多かったものの、Windowsの「IIS」でも古くからサポートされていました。2020年11月26日に最新バージョン「PHP 8.0」がリリースされましたが、Microsoftはこのバージョンをサポートする予定はありません。 - 2021年にサポートが終了するMicrosoft製品まとめ
前回(第90回)は、Windows 10とMicrosoft Office製品について、2021年以降のサポートライフサイクルを再確認しました。今回は視点を変えて、2021年内にサポートが終了するMicrosoftの製品/技術についてまとめます。 - 今使っているWindows/Officeは大丈夫? 2021年以降を見据えて、各バージョンのライフサイクルを再確認
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響を大きく受けた2020年も残すところあとわずか。その影響はどうやら2021年も続きそうです。企業はテレワーク導入の推進を求められたこともあって、企業クライアントPCの更新管理やシステム更改に大きな影響を受けたことでしょう。Windows 10とMicrosoft Office製品について、現時点でのサポートライフサイクルを再確認し、2021年以降の計画に生かしましょう。