約6割が「望まない出社を強制されたら転職を考える」 ALL CONNECTがコロナ収束後の出社に関する調査結果を発表:出社した方がコミュニケーションは取りやすいが……
ALL CONNECTは、「出社頻度と社内コミュニケーション」に関する調査結果を発表した。それによるとテレワークを継続したい人は多く、「もし会社から出社を強制された場合には転職を考える」という人が過半数を占めた。
ALL CONNECTは2021年11月16日、「出社頻度と社内コミュニケーション」に関する調査結果を発表した。それによると、出社した方がコミュニケーションは取りやすく、良好な人間関係を築けると感じている人が多かった。その一方で、テレワークを継続したいという気持ちは強く、会社から出社を強制される場合には転職を考える人が過半数を占めた。
この調査は、オフィスでの勤務経験があり、2021年7月〜2021年9月の3カ月間に平均で週3日以上テレワークをしていた、全国の20〜40歳代のリモートワーカーを対象に実施し、600人から有効回答を得た。
最も「望まない出社」を拒むのは20歳代
社内コミュニケーションや仕事への向き合い方などについて聞くと、実際に会って話すことでコミュニケーションの質が上がると感じている人が多かった。「テレワークよりも出社した方が効果がある」と回答された項目は、多い方から「社内メンバーとコミュニケーションが取りやすい」(81.0%)、「良好な人間関係が築けている」(68.7%)、「自己成長している」(61.3%)、「仕事が楽しい」(50.2%)と並んだ。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が収束したときの出社頻度について聞くと、「コロナ収束後に出社頻度を増やしたい」と考えている人の割合は、全体の42.5%だった。年代別に見ると、20歳代男性が最も高く、61.0%だった。割合が最も低かったのは30歳代女性で、30.0%だった。
出社頻度を増やしたい理由については、全体では「対面の方が仕事の相談や報告がしやすいから」が最も高く、74.5%の人が挙げた。20歳代男性に限ると「社内の人間関係を大切にしたいから」を挙げた人の割合が最も高く50.8%だった。
会社から自分が望まない出社を強制された場合、転職を考えると回答した人の割合は全体の57.0%だった。年代別に見ると20歳代が最も高く、男性が68.0%、女性は73.0%だった。なお、最も低かったのは40歳代男性で、41.0%だった。
理想のテレワーク頻度について聞くと「週5日以上」が30.5%、「週4日」が17.5%、「週3日」が22.7%、「週2日」が14.7%、「週1日」が7.2%だった。
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