検索
連載

2021年を「新しい人生の元年にしよう」と決めたGo AbekawaのGo Global!〜具 彰昡編(後)(2/3 ページ)

仕事を始めることで人生の可能性を見つけて、本当の自分を出せるように努力しよう、心のブレーキを外していろいろなことをやってみようと思った。

Share
Tweet
LINE
Hatena

共通言語は日本語(日本人はいないけれど)

阿部川 ウィルグループの正社員になって、いま3年ですね。現在は主にどういう仕事をしているのですか?

クさん 採用関連のサービスとサイトを開発するチームでリーダーとして働いています。

阿部川 3年でリーダーとはすごいですね。チームは何人ぐらいいるのですか?

クさん 開発チームは僕を含めて5人です。1人は韓国人で、3人はベトナム人です。前のチームでは日本人とも仕事をしました。

阿部川 日本人のエンジニアと今の国籍混交チームは、何か違いはありますか?

クさん ベトナムのメンバーとはブリッジ(SE)を通じて仕事をしているので、伝えることが難しいときがたまにあります。仕様を伝えるときに細かく説明しないと誤解することがあるので、気を付けて仕様を伝える、誤解が生まれないように設計するなど、工夫が必要です。

阿部川 ベトナム人とのコミュニケーションは日本語ですか。

クさん はい、日本語です。韓国人メンバーと1対1のときは韓国語ですが、チーム内の共通言語は日本語です。

阿部川 異なる国籍でチームを組んで、母国語ではない言葉で働いているのは素晴らしいと思います。他にも担当しているサービスなどはありますか。

画像
阿部川“Go”久広

クさん 今はWebサイトの立ち上げが最優先です。その前は外国人労務管理システム「ビザマネ」アプリのFlutter化を担当しました。これは既にリリースしています。

 外国人アルバイトの労務管理をするクラウドシステムがビザマネ、その中のサービスの1つとして在留カードの偽造チェック――スマートフォンのアプリで在留カードをかざすとICチップを読み込んで、正規のものか偽造品か判断する機能があります。これらは全て自社開発してリリースしています。

2021年は、僕の「新しい人生元年」

阿部川 この1〜2年、コロナ禍であまり出社できない状況かと思いますが、仕事のやり方は変わりましたか。

クさん 個人的には効率が上がりました。テレワークで出社に要する時間がなくなり、その分家で働けるので集中できます。起きてすぐ働けるのもいいですね。チームのメンバーとはWeb会議システムを使ってコミュニケーションを取っていて、出社していたころと変わりなく仕事できていると思います。

阿部川 10年後、何を達成したいという思いはありますか。

クさん 僕はこの1年ですごく成長したと思うんです。なので、この成長ベクトルをずっと上げていって、10年後には世の中にインパクトを与えるような何かを開発していたいな、と思っています。

阿部川 なぜ、この1年で成長したと思うのでしょう。

クさん 1年前は、いまのようにうまく話すこともできなかったんです。結構緊張するところがあって。

阿部川 全く感じませんよ!

クさん ははは。ありがとうございます。業務では、1年前は今のように5人のチームを率いることは想像できなかったし、学んでいただけのFlutterを実際のサービスに適用してリリースできるとも思えなかったし、会議でファシリテーターになってリードすることもできなかったんです。

 ウィルグループに入社したころ、「3年ぐらいは何も考えずに働こう」と思っていたんです。それまではアルバイトで過ごしていた時間が長かったので、人生の可能性を見つけることが結構難しかったんです。

 そこで、いったん仕事を始めることで人生の可能性を見つけて、本当の自分を出せるように努力しよう、心のブレーキを外していろいろなことをやってみようと思って、それで2021年を「新しい人生の元年にしよう」と決めました。

画像
心のブレーキを外していろいろなことをやってみよう

 その影響もあると思うのですが、この1年でいろいろなことができるようになり、上期には事業部内のMVPをもらいました。

阿部川 おめでとうございます! テクノロジーの分野でやれることが増えてきたのと、ヒューマンスキルやマネジメントスキルも自分で分かるぐらい進化して、その成果としてMVPにもつながったんですね。素晴らしい。

 今とても充実しているという様子が伝わりました。自分の成長を感じて、自分でドライブをかけている感じがしました。ブルーな時期を経験してよかったですね。それがあったからこそですよ。


編集中村
編集 中村

「本当の自分を出せるように努力しよう、心のブレーキを外していろいろなことをやってみよう」。なかなか言えないことだと思います。ブルーな時期は長かったけれども、その期間中、ずっと自分に向き合ってきたからこそ、こういう言葉が出てきたのでしょう。今後もクさんは成長を続けるんだろうと思いました。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る