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【 New-NetRoute 】コマンドレット――ネットワークの経路を設定するWindows PowerShell基本Tips(39)

本連載は、PowerShellコマンドレットについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は「New-NetRoute」コマンドレットを解説します。

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 本連載は、Windows PowerShellの基本的なコマンドレットについて、基本的な書式からオプション、具体的な実行例までを分かりやすく紹介していきます。今回は、ネットワークの経路を設定する「New-NetRoute」コマンドレットです。

New-NetRouteコマンドレットとは?

 今日のIP通信環境下において、複数のサブネットでネットワークを構成することはごくごく当たり前のことであり、Microsoft Azureをはじめとするパブリッククラウドの仮想ネットワークにおいても、複数の仮想ネットワークを使用してネットワークを構成することが多くなってきました。

 1つのネットワーク(サブネット)に接続可能なノード数はネットワークのサブネット長によって決定され、サブネット長が24bit(サブネットマスクでは255.255.255.0)であれば、同一ネットワークに接続可能なノード数は254となります。

 サブネットが異なるネットワーク間で通信する場合は、ネットワーク同士を接続する「ルーター」と呼ばれるネットワーク機器もしくは機能が必要で、通信先のコンピュータが異なるネットワークに接続されている場合には、通信の経路として適切なルーターを指定する必要があります。

 このネットワーク経路を指定するコマンドレットが「New-NetRoute」コマンドレットです。New-NetRouteコマンドレットは、従来コマンドプロンプトで使用していた「route」コマンドの「add」オプション付き実行と同等のものとなります。

New-NetRouteコマンドレットの書式

New-NetRoute [オプション]


New-NetRouteコマンドレットの主なオプション

オプション 意味
-DestinationPrefix 経路を設定する対象のネットワークアドレスをCIDR(Classless Inter-Domain Routing)形式で指定する。必須
-AddressFamily 経路を設定するプロトコル(IPv4/IPv6)を指定する。省略可能
-NextHop 経路を設定するネットワークへルーティング可能なルーターのアドレスを指定する。必須
-InterfaceIndex 経路を設定するネットワークアダプターを番号で指定する。省略可能
-PolicyStore 経路設定の格納先(ActiveStore/PersistentStore)を指定する。省略可能で、省略時は両方のストアに格納


特定のサブネットへの経路を設定する

 ネットワーク上に2つ以上のルーターがあり、ネットワークごとに使用する経路(指定するルーター)を変える場合は、New-NetRouteコマンドレットを使用して経路を設定します(画面1)。なお、New-NetRouteコマンドレットは管理者権限での実行が必要となります。

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