従業員と会社が知っておきたい「リモートワークトレンド調査 5つのポイント」:仕事に柔軟性があると、幸福感をもたらす
Robert Halfは、リモートワークについての調査結果を「2023年に向けて知っておくべき5つのトレンド」と題し発表した。
人材ソリューション事業を展開するRobert Halfは2023年2月21日(米国時間)、リモートワークについての調査結果を「2023年に向けて知っておくべき5つのトレンド」と題し発表した。
リモートワークは今後も続く
プロフェッショナルたちが求める転職の動機の上位には、働く場所や時間をより柔軟に選択できることが挙げられている。転職を考えている10人のうち9人近く(87%)が、ハイブリッドまたはフルリモートのポジションに興味を示しており、求職者には多様な選択肢がある。2023年1月の新規求人広告のうち28%はリモートワークの募集で、1年前の29%と同水準だった。
仕事の柔軟性は、幸福感につながる
最も生産性の高い場所と時間で働くことができるプロフェッショナルの4分の3以上(77%)が、3年前よりも労働時間を増やしている。勤務時間が長くなったにもかかわらず、46%が仕事の満足度が上がったと報告している。
リモートワークの時間を増やすために、給与を犠牲にする人も
週に1日以上オフィスに出勤する労働者の約3分の1(32%)は、常にリモートで仕事ができるようになるためなら減給しても構わないと考えている。中でも、技術職(47%)、18歳から25歳の若者(42%)、働く親(41%)は、完全なリモートワークのために給与の減額を受け入れる可能性が最も高いという。
オフィスで働くメリットはある
3分の2近くのプロフェッショナル(65%)が、直接会ったことのない同僚よりも、会ったことのある同僚とのほうが、効果的な関係を築けていると回答している。また、多くの回答者が、バーチャル(31%)よりも直接(49%)会ってコラボレーションすることに快適さを感じている。
社員はどこにいても、キャリアアップの機会がある
ハイブリッドチームを監督するマネジャーの多く(82%)は、オフィス内の社員もリモートワークの社員も、キャリアアップの機会は同じだと感じている。しかし、リモートワーカーの42%は、プロジェクトの機会や昇進のために目立ってしまうことを懸念している。マネジャーは、オフサイトの社員が成長するための最良の方法として、以下の3点を挙げている。
- 定期的にキャリアパスの話をする
- プロフェッショナルな開発機会に興味を示している
- ボランティアでプロジェクトを率いる、または貢献する
同社のシニアエグゼクティブディレクターであるポール・マクドナルド氏は、「最近、オフィスに戻る人が増えているが、企業はリモートワークの方針を取り下げるべきではない。多くのプロフェッショナルにとって、柔軟性と選択肢は明らかに譲れないものであり、雇用主が正当な理由なくリモートワークの選択肢を制限すれば、優秀なスタッフを失うことになるだろう」と述べている。
調査について
調査は、米国で20人以上の従業員を抱える企業の18歳以上の労働者2500人以上(2022年10月17日から11月7日まで実施)および雇用責任を負う管理職2175人(2022年10月20日から11月3日まで実施)を対象に実施された。
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