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準委任契約だけど、責任は取ってください「訴えてやる!」の前に読む IT訴訟 徹底解説(108)(2/3 ページ)

準委任契約で要件定義を行い、請負契約で設計以降を行ったシステムが使用に耐えないものだった。悪いのはベンダー、ユーザー、どっち――?

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準委任契約だから責任はないのか?

 この事件には、開発工程以降の不具合に関する問題も多数あるため論点は多岐にわたるが、本稿は要件定義の不備に絞ることにする。

 システム開発の要件定義はユーザー企業の責任において行われることが多い。どんなシステムを作ってほしいのかをITベンダーに依頼するに当たって整理するのが要件定義であり、対象業務と解決すべき課題をよく分かっているのはユーザーサイドなのだから、本来は自然なことである。

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