連載
準委任契約だけど、責任は取ってください:「訴えてやる!」の前に読む IT訴訟 徹底解説(108)(2/3 ページ)
準委任契約で要件定義を行い、請負契約で設計以降を行ったシステムが使用に耐えないものだった。悪いのはベンダー、ユーザー、どっち――?
準委任契約だから責任はないのか?
この事件には、開発工程以降の不具合に関する問題も多数あるため論点は多岐にわたるが、本稿は要件定義の不備に絞ることにする。
システム開発の要件定義はユーザー企業の責任において行われることが多い。どんなシステムを作ってほしいのかをITベンダーに依頼するに当たって整理するのが要件定義であり、対象業務と解決すべき課題をよく分かっているのはユーザーサイドなのだから、本来は自然なことである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 仕様は確認しないし、運用テストもしません 全部出来上がってから確認します
説明拒否、確認拒否、追加開発強要、契約なし――協力義務違反の展覧会のようなユーザー企業に対して、ベンダーの専門家責任はどこまで求められるのか。 - 全ベンダーが泣いた!――改正民法のIT業界への影響を徹底解説
人気過去連載を電子書籍化して無料ダウンロード提供する@IT eBookシリーズ。「IT訴訟解説」のパート4は、120年ぶりの改正民法がIT業界にどのような影響を与えるのかを、徹底的に、徹底的に、徹底的に解説する - 真夏のホラー、召し上がれ――全エンジニアが震え上がる阿鼻叫喚の生き地獄 IT訴訟解説連載、初のebook化
人気過去連載を電子書籍化して無料ダウンロード提供する@IT eBookシリーズ。第55弾は@ITイチの人気連載「IT訴訟 徹底解説」です - これは、もう「無理ゲー」じゃない?――IT訴訟解説ebook、好評にお応えして早くもパート2 どーん!
人気過去連載を電子書籍化して無料ダウンロード提供する@IT eBookシリーズ。第59弾はみんな大好き「IT訴訟解説」のパート2です - IT訴訟例で学ぶベンダー残酷物語の実態と回避策
人気過去連載を電子書籍化して無料ダウンロード提供する@IT eBookシリーズ。「IT訴訟解説」のパート3は、ベンダーいじめ系特盛です