検索
ニュース

「やりたいことを言語化する」以外で、生成AI活用に必要なスキルとは 経済産業省が資料を公開従来のスキルも引き続き重要

経済産業省は「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方」を取りまとめた。生成AIをDX推進に利用するためには「全社的なビジネスプロセスや組織の変革につなげることが重要だ」としている。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 経済産業省は2023年8月7日、同省が取りまとめた「生成AI(人工知能)時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方」を発表した。これは「デジタル時代の人材政策に関する検討会」での有識者の議論を踏まえて作成されており、生成AIをDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に利用するために現時点で採るべき対応をまとめている。

画像
プレスリリース

人材育成と技術変化のスピードのミスマッチをどう解決するか

 生成AIは、生産性や付加価値の向上などを通じて大きなビジネス機会を引き出す可能性を秘めている。経済産業省も生成AIを高く評価しており、ビジネス機会の拡大はもちろん、「さまざまな社会課題を解決できるのではないか」「DX推進の後押しができるのではないか」と期待を寄せている。

 同ドキュメントでは「生成AIが社会にもたらすインパクト」「人材育成、スキルへの影響」「生成AI時代のDX推進に必要な人材やスキルの考え方」「生成AIに関する政策対応」などについて触れている。

 例えば人材育成については、人材育成と技術変化のスピードのミスマッチを挙げており、環境変化をいとわず主体的に学び続けるためには企業内での環境整備が必要なことを指摘している。スキルについては「適切な指示を出す」「やりたいことを言語化する」といった生成AIを使うスキルだけでなく、「問いを立てる」「仮説を立てて検証する」といった従来のスキルも引き続き重要なことなどを解説している。

 経済産業省は「生成AIやその利用技術は絶え間なく進展しているため、人材、スキルに与える影響について、今後とも議論を続ける」としている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る