新入社員への「明日もちょっとだけ頑張れる」アドバイス:仕事が「つまんない」ままでいいの?(112)(2/3 ページ)
新入社員の皆さん、会社には慣れましたか? 一見ネガティブに聞こえるかもしれない、でも毎日を少しだけ「楽しく働く」ためのアドバイスです。
目の前の環境を少しでもより良い方向に変えていくために
なぜ「祝! 新社会人」という記事で、あえてこんな話をするのか? もちろん「キミたちの未来は明るいぞ!」「輝かしい成功が待っているぞ!」といった、自己啓発のような話もできます。
でも実際問題として、現実は理想的な状況ではないことの方が多いのではないかと思うのです。
大切なのは、このようなうまくいっているのかいっていないのかよく分からない現実の中で、目の前の環境を少しでもより良い方向に変えていくために「一歩踏み出す勇気を、どう持つか」ということじゃないでしょうか。
というのも、今の世の中というのは、必ずしも正解があることばかりではありませんし、モヤモヤしている真っ最中にはとても苦しく、ネガティブに思えるような出来事でも、のちに振り返ってみると、かけがえのない経験になることがよくあるからです。
そこで、一歩を踏み出すためのポイントを4つ挙げてみました。
1つ目は、「取りあえず、やってみる」
2つ目は、「自分ができることをする(人のせいにしない)」
3つ目は、「周囲の人が避けることをやる」
4つ目は、「取りあえず、続ける」
それぞれについて、お話しします。
とどまらずに「一歩踏み出す」ための、4つのアドバイス
1 取りあえず、やってみる
初めて取り組む仕事の中には、「これって必要?」「面倒くさい」みたいに思うこともあると思います。特にいまは、オンラインだけでできることもたくさんあるので、会議とか出張とか、何ならコミュニケーションでさえも、「面倒くさいな」「もっとコスパ、タイパがいい方法があるのに」と思うこともあるかもしれません
もちろん、そう思うこと自体は悪いことではありませんが、どんなに無駄に思えるようなことでも、取りあえず一度はやって、行って、触れてみてください。なぜなら「やってみることで、見えてくることがある」からです。
僕自身、大半の仕事はインターネットを使っています。最近では、その場に行かなくてもミーティングはできるし、テキストのやりとりだけでも大概の仕事はできます。でも「気を付けないといけないな」と思っていることがあります。それは「やりもしないで、知ったような気持ちになる」ことです。
そこで、最近は「取りあえずやってみる」とか「行ってみる」ことを大切にしています。オンラインで触れた情報よりも、実際に体験した一次情報の方が、そこから得られる気付きや発見は何倍も大きいことが多いのです。
2 自分ができることをする(人のせいにしない)
組織の中に入ると、文化や人間関係に対して疑問を抱くこともあると思います。ストレスに感じることもあるかもしれません。
そういった環境の中では、「上司が何もしてくれない」とか「会社が悪い」のように、誰かや何かのせいにしたくなることも多いですよね。
ですが、自分を変えることすら難しいのに、人を変えるのはもっと難しい。それならば、「自分ができることで、何か変えられることはないか?」を考えてみるのはどうでしょうか。
僕も以前、ストレスが多い上司の下で働いていたことがあります。威圧的な人だったために「関わり方を変えてほしい」とは言えず、かといって、環境が良くなる材料もなかったためお先真っ暗でした。
ですが、「上司は変えられないから、自分ができることをやろう」と決めて、同僚にポジティブな言葉を掛けたり、話を聞いたりするなど、自分ができることから始めました。その結果、少しずつ周囲との関係が変わってきて、「小さなことでいいから、自分の関わり方を変えることで、周囲を変えることができるんだ」ということを知りました。この経験は、いまでも大きな自信の一つになっています。
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