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「マイクロサービス」の構成や特徴を、図とテキストで学ぼうビジネスパーソンのためのIT用語基礎解説

IT用語の基礎の基礎を、初学者や非エンジニアにも分かりやすく解説する本連載、第21回は「マイクロサービス」です。ITエンジニアの学習、エンジニアと協業する業務部門の仲間や経営層への解説にご活用ください。

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1 マイクロサービスとは

 マイクロサービスは、小規模なサービス(機能)を疎結合で組み合わせて1つのアプリケーションを構成するアーキテクチャ(システムの構造)です。各機能はそれぞれ独立して動作し、ネットワークを介してタスクを処理します。

 マイクロサービスはクラウド技術と相性が良く、機能変更や拡張に対する柔軟性の高さ、またユーザーのニーズに迅速に対応できる開発スピードの速さから、採用するシステムが増えています。


図1 マイクロサービス構成イメージ

2 マイクロサービスの特徴

 マイクロサービスには以下のような特徴があります。

2.1 サービスの自律性

 各サービスはそれぞれ機能とデータを持っていて、他のサービスから独立して動作します。これにより、システム全体を小さな部品として分けて管理しやすくなります。

2.2 疎結合

 サービス間の依存関係を最小限に抑えるように各サービスを設計することで、特定のサービスに対する変更や更新が他のサービスに影響を与えないように構成できます。

2.3 分散システム

 マイクロサービスアーキテクチャは、アプリケーションを分散システム(※1)として構築します。このような構成とすることにより、システム全体の可用性と拡張性を向上させる一方、ネットワークの信頼性やデータの整合性など分散システム特有の課題も存在します。

※1 分散システム:複数の独立したコンピュータがネットワークを介して連携し、全体として1つのシステムのように機能するシステム構成のこと。

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