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5G事例の「その後」は? 実用化の進展と課題をチェックする羽ばたけ!ネットワークエンジニア(79)

キャリア5G、ローカル5Gの実用化はどこまで進んでいるのだろうか。本連載で取り上げた事例のその後の状況とそこから見える実用化の課題を述べる。

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連載:羽ばたけ!ネットワークエンジニア

 筆者は5G(第5世代移動通信システム)の実用化について、インターネットのニュースやネットワークの専門誌をかなり注意深く見ている。しかし、実証実験の記事はあっても実用事例はほとんど見たことがない。

 総務省の「課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」では2020年度から2022年度まで69件の実証実験が行われ、その報告書が公開されている。しかし、69件のうち何件が実用化されたかは筆者が調べた限り情報が見つからない。実用化された事例が明らかになれば、ローカル5Gの有効な用途が分かって普及に役立つと思うのだが、残念なことだ。

 筆者が5Gの実用化がどこまで進んだか大掛かりな調査をするのは無理だが、本連載で取り上げた5G事例がその後どうなっているかを調べることで「進み具合」の一端を明らかにしたい。

着実に用途を広げる「牧野フライス製作所 厚木事業所 キャリア5Gネットワーク」

 2021年12月に完成した牧野フライス製作所厚木事業所のキャリア5Gネットワークは、モバイル網内にあるAmazon Web Services(AWS)のサービスを低遅延で利用できる「AWS Wavelength」を使って製造支援モバイルロボット「iAssist」を運用していること、基地局やアンテナを事業所内に多数設置し専用ネットワーク的に利用していること、事務棟でも5Gを使えるようにしていること、が特徴だ。

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