【Azure】まだ使っているのに廃止されてしまうサービスを通知してもらう(ポータル編):Tech TIPS
クラウドサービスでは、自分が使っているサービスが廃止され、新しいサービスで代替されてしまうことがよくある。Azureを対象として、近い将来に廃止されるサービスについて、メールなどで事前に通知してもらう方法を紹介する。
対象:Azureポータル、サービス正常性、Azureモニターアラート
常用しているサービスが、いきなり廃止されてしまった。あるいはリソースの新規作成時に、利用しようとして開いたメニューに対象サービスが表示されない。クラウドサービスで何かしらシステムを構築/運用していて、そのような経験をしたことはないだろうか?
残念ながら、Azureに限らず、クラウドサービスでは古いサービスが廃止されることがよくある。そのため、事前に廃止予定を把握して、適切かつタイムリーに対処したいところだ。
そこで本Tech TIPSでは、Azureでサービスの廃止予定を事前にメールなどで通知してもらうための設定について説明する。Azureポータルで「アラートルール」を作成する権限があれば、比較的簡単に作成できる。
廃止予定のサービス一覧をAzureポータルで確認するには、Tech TIPS「【Azure】まだ使っているのに廃止されてしまうサービスを確認する」を参照していただきたい。
サービスの廃止予定を通知する「アラートルール」を作成するには
Azureのサービスの廃止予定を事前に通知させるには、「サービス正常性」の「正常性の勧告」というイベントのアラートルールを作成する。ここでは、Azureポータルでこのアラートルールを作成する手順を説明する。
サービス廃止予定を通知するアラートルールを作成する(4/10)
「サービス」で[すべて選択]にチェックを入れた場合でも、実際には、選択したサブスクリプションで使っている(あるいは使っていた)サービスに関するアラートだけが届く。
ポイントの一つは、アラートルール作成ウィザードの「条件」で選択する「イベントの種類」だ。サービス廃止は[正常性の勧告]に含まれているので、これにチェックを入れて「オン」にすること。
また、「サービス」「地域」は[すべて選択]とした方が無難だろう。下手に一部の項目を「オフ」にすると、サービスによっては通知に漏れが生じる恐れがあるからだ。「サービス」を[すべて選択]とした場合でも、ウィザードの最初に選択したサブスクリプションで使っている(あるいは使っていた)サービスに関するアラートだけが届く。
通知の手段(メール、SMS、スマートフォン向けの「Microsoft Azure」アプリ)や通知先(メールアドレスやSMSの電話番号、アプリのサインインアカウントなど)は、上記のウィザードの途中で選んでいるアクショングループによって決まる。アクショングループを新規作成する方法のうち、リソーステンプレートからのデプロイについては、Tech TIPS「【Azure】大量のメトリックアラートを一発で作る方法(リソーステンプレート編)」の「通知先を設定する『アクショングループ』を作成する」を参照していただきたい。Azureポータルで作成する手順については別途解説したい。
サービスの廃止予定を記した通知メールの例
アラートルールを設定すると、実際にサービスが廃止される前に、アクショングループに設定されている通知先に以下のようなメッセージが届くようになる。
メッセージ本文には、どのように対処すればいいのか、具体的な説明を記したWebページへのリンクが貼ってあるので、それをクリックして内容を確認することになる。
作成した廃止予告のアラートルールを編集するには
作成した廃止予告のアラートルールを編集して設定を変えるには、以下のようにAzureポータルを操作すればよい。
上記画面で[編集]をクリックすると、新規作成時と同様のウィザードでアラートルールの設定を変更できる。
■関連リンク
- Azure portal を使用して Azure サービス通知でサービス正常性アラートを受信する(Microsoft Learn)
- Azure Portal を使用したサービス正常性通知の表示(Microsoft Learn)
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