検索
ニュース

AI活用を成功させている「AIリーダー」の4つの特徴とは? IBMが調査「AIリーダーの3分の2が、AIによって収益成長率を25%以上改善」

IBMは、米国、英国、インド、日本、ドイツの2000社のAI戦略を調査した「AI in Action 2024」を発表した。AIでビジネス全体の価値を最大化させていた上位15%の企業を「AIリーダー」とし、AIリーダーの4つの特徴を解説している。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 IBMは2024年11月8日(米国時間)、企業のAI(人工知能)戦略を調査したレポート「AI in Action 2024」を発表した。

 同レポートは、IBMが調査会社Harris Pollと協力して2024年2月20日〜4月24日にかけて実施した。米国、日本、ドイツ、英国、インドの年間収益が5億ドル超または従業員数が1000人超のITおよびビジネス意思決定者を対象とした調査結果に基づくものだ。

 IBMは、調査対象となった2000社のうち、15%が、AIを活用してビジネス全体で価値を最大化していたとし、他社より先行するこれらの企業を「AIリーダー」、それ以外(85%)の企業を「AI学習者」と分類。AIリーダーの特徴を次のようにまとめている。

AI活用を成功させているAIリーダー、4つの特徴とは?

AI投資に積極的

 調査によると、AIリーダーの71%が、AI投資に非常に積極的だった。AI学習者では、AI投資に非常に積極的だったのは19%にとどまった。

AIデータマネジメントを実践

 AIリーダーの61%が、自社のデータにアクセスし、それを効果的に管理してAIの取り組みを支援する能力に自信を持っていると回答していた。AI学習者では、11%だった。

戦略的焦点と連携

 AIリーダーの72%が、AIの高度な活用を実現するために、経営幹部がITリーダーと完全に連携していると回答していた。AI学習者では36%だった。

 顧客体験、IT運用と自動化、バーチャルアシスタント、サイバーセキュリティといった4つのユースケースへの投資率は、AIリーダーが80%高かった。

カスタマイズ能力に自信

 AIリーダーの72%が、最適な価値を提供するために、AIを独自にカスタマイズする能力に自信を持っていると回答していた。AI学習者では33%だった。さらに、AIリーダーの61%が、APIを使用して独自のソリューションを作成しているという。

 IBM Consultingのバイスプレジデントであり、アメリカ大陸AIリーダーであるショビット・ヴァーシュニー氏は「AIリーダーのうち、3分の2が、AIによって収益成長率を25%以上改善できたと回答している。このレポートは、AIリーダーがAIをどのようにビジネスに実装しているかを明らかにしており、AI学習者は、その成功例から学ぶことができるだろう」と述べている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る