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GitHub CopilotをGitHub内のどこからでも呼び出せる「エージェントパネル」登場バックグラウンドでのタスク実行を実現

GitHubは、GitHub Copilotの新機能「エージェントパネル」を発表した。GitHub上のあらゆるページからタスクを依頼してバックグラウンドで自動処理させることが可能になり、同社は「開発者のシームレスなAI活用を支援する」としている。

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 GitHubは2025年8月20日(米国時間)、AI(人工知能)コーディングアシスタント「GitHub Copilot」に新機能「エージェントパネル」を導入したことを発表した。これによって「GitHub」内の任意のページから自然言語でGitHub Copilotにタスクを処理させることができる。

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GitHubのどこからでも使えるエージェントパネル

 エージェントパネルを使うことで、GitHub Copilotの「Coding Agent」機能を簡単に呼び出すことができる。

 Coding Agentとは、ワークフロー自動化ツール「GitHub Actions」の実行環境で非同期かつ自律的に動作し、複数タスクを並行処理できる機能だ。開発者のPCの電源が切れていても、作業を継続する。エージェントパネルは、こうした自律的な作業をGitHubのどのページからでもワンクリックで依頼、管理可能にする。

 エージェントパネルはナビゲーションバーに追加された「Agents」ボタンから起動できる。開発者は現在作業中のページを離れることなく、エージェントパネルを通じて新しいタスクの登録や進行中タスクの確認が可能だ。依頼したタスクはCoding Agentがバックグラウンドで処理し、完了時にはレビュー用のプルリクエストを自動生成する。

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エージェントパネルのUI(ユーザーインタフェース)。自然言語でタスクを指示し、進行状況を一覧で確認できる(提供:GitHub
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GitHub Copilotが自律的に生成したプルリクエストの例(提供:GitHub

 GitHubは「開発者が作業の流れを中断せずにタスクをアサインできるようになる」と強調する。具体的な用例として、開発者はエージェントパネルで「LoginControllerにインテグレーションテストを追加して」「WidgetGeneratorをリファクタリングして」といった自然言語のプロンプトを入力して、関連するリポジトリやブランチを選択するだけでタスクが進行する。

 今回の更新でCoding Agentの高度な機能の利用単位である「プレミアムリクエスト」の消費方式も変更された。従来は1セッション(タスクの指示からプルリクエストの自動生成まで)ごとに複数のプレミアムリクエストが消費されていたが、1セッション当たりのプレミアムリクエスト消費数が「1」に統一された。

 エージェントパネルは、GitHub Copilotの全ての有料プラン(「Pro」「Pro+」「Business」「Enterprise」)で利用可能だ。BusinessまたはEnterpriseを導入している場合は、管理者による有効化が必要となる。

このニュースのポイント

Q: 「エージェントパネル」を使うと何ができるのですか?

A: エージェントパネルを使うことで、GitHubの任意のページから自然言語でGitHub Copilotにタスクを処理させることができる。開発者は現在作業中のページを離れることなく、新しいタスクの登録や進行中タスクの確認が可能。

Q: 「エージェントパネル」はどうすれば利用できますか?

A: GitHubのナビゲーションバーに追加された「Agents」ボタンから起動する。ここから自然言語でタスクを指示し、進行状況を一覧で確認できる。

Q: エージェントパネルはどのプランで利用できますか?

A: GitHub Copilotの有料プラン(「Pro」「Pro+」「Business」「Enterprise」)で利用可能。ただし、BusinessまたはEnterpriseを導入している場合は管理者による有効化が必要。

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