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「出社回帰した人の方が評価の透明性、対話を求める」という不思議 テレワーク経験者1011人の本音:若手ほど1on1を求め、ベテランは求めない

LASSICは、テレワーク経験者1011人を対象に、テレワークで自律的に働くために勤め先に望む制度や支援を調査した。望む制度や支援として最も多く挙がったのは、働き方の自己選択を認める制度だった。

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 LASSICが運営するWebメディア「テレワーク・リモートワーク総合研究所」(以下、テレリモ総研)は2026年9月30日、「テレワークで自律的に働くための制度・支援に関する調査」の結果を発表した。

 調査は、テレワークを経験したことがある20〜65歳の男女1011人を対象に、2026年8月6〜12日にインターネットで実施された。テレワークを一度もしたことがない人は対象外だ。

テレワークでもっと自律的に働くために望む制度や支援は?

 テレワークでもっと自律的に働くために勤め先に望む制度や支援を、全10項目から複数回答で尋ねた。「特に希望はない/すでに整備されている」を除くと、「業務時間・働き方の自己選択を認める制度」23.4%、「業務の目標やゴールの明確化」21.8%、「業務量・労働時間の客観的可視化と管理」19.4%が上位3項目となった。


テレワークで勤め先に望む制度・支援(提供:LASSIC)

上司との1on1や学習への支援望む割合は年代が上がるほど低い

 年代によって任される仕事の範囲や上司との関わり方は異なる。テレリモ総研は年代別にも分析した。回答者は20代が184人、30代が203人、40代が253人、50代が261人、60代が110人だ。

 年代による差(最も高い年代と最も低い年代の開き)が大きい上位5項目を見ると、「上司との定期的な1on1・対話の仕組み」は20代が25.5%、30代が21.7%、40代が16.2%、50代が11.1%、60代が9.1%と、年代が上がるほど低く、20代と60代では16.4ポイントの差があった。

 「学習・自己研さんへの補助・時間提供」も、20代が21.7%、30代が17.7%、40代が14.2%、50代が12.6%、60代が6.4%と、年代が上がるほど低くなった。

 「自律的に働ける研修・育成プログラム」は、20代が16.3%、30代が22.7%、40代が13.4%、50代が10.3%、60代が4.5%で、30代が最も高かった。

 「業務時間・働き方の自己選択を認める制度」は20代が21.7%、30代が26.6%、40代が26.1%、50代が23.8%、60代が13.6%、「業務プロセスに裁量を認める職場文化」は20代が20.7%、30代が17.7%、40代が13.4%、50代が13.4%、60代が10.9%だった。


年代別の勤め先に望む制度・支援。年代による差が大きい上位5項目(提供:LASSIC)

男女差が最も大きいのは心理的安全性の文化

 男女別(男性520人、女性491人)では、「質問・相談しやすい心理的安全性の文化」が女性19.3%、男性10.8%で8.5ポイントの差があり、10項目の中で男女差が最も大きかった。

 次いで「業務量・労働時間の客観的可視化と管理」が女性21.8%、男性17.1%、「自律的に働ける研修・育成プログラム」が男性16.3%、女性11.6%で、いずれも4.7ポイントの差だった。

 「上司との定期的な1on1・対話の仕組み」は男性18.7%、女性15.1%で3.6ポイント、「業務時間・働き方の自己選択を認める制度」は女性25.1%、男性21.9%で3.2ポイントの差だった。残る4項目の男女差は、いずれも2.7ポイント以下だった。


男女別の勤め先に望む制度・支援。男女差が3ポイント以上あった項目(提供:LASSIC)

出社形態による差は全てハイブリッド勤務が最も高い

 テレワークをどのくらい取り入れて働いているかによっても、望まれる制度や支援が異なる可能性がある。テレリモ総研は、回答者が選んだ出社形態を基に、「フルリモート勤務」(181人)、「ハイブリッド勤務」(451人)、「フル出社」(379人)の3区分でも分析した。ハイブリッド勤務は週1日出社から週4日出社までを合わせたもので、フル出社はテレワークを経験した上で現在は出社のみで働いている人を指す。

 出社形態による差(最も高い区分と最も低い区分の開き)が大きい上位5項目は、いずれもハイブリッド勤務が3区分の中で最も高かった。ハイブリッド勤務では「業務の目標やゴールの明確化」が24.4%、「業務プロセスに裁量を認める職場文化」が20.8%、「上司との定期的な1on1・対話の仕組み」が20.4%、「評価制度の透明性・成果ベース化」が20.2%、「自律的に働ける研修・育成プログラム」が17.7%だった。

 出社形態による差が最も大きいのは「業務プロセスに裁量を認める職場文化」で、ハイブリッド勤務の20.8%に対し、フル出社は10.0%だった。次いで「評価制度の透明性・成果ベース化」がハイブリッド勤務20.2%、フルリモート勤務11.0%、「自律的に働ける研修・育成プログラム」がハイブリッド勤務17.7%、フル出社9.2%だった。


出社形態別の勤め先に望む制度・支援。出社形態による差が大きい上位5項目(提供:LASSIC)

 上位5項目の中でもフルリモート勤務よりもフル出社の方が望む声が多かったのは、「評価制度の透明性・成果ベース化」「上司との定期的な1on1・対話の仕組み」の2つだ。ここから「出社回帰」後の方が、評価が見えにくくなり、対話を求める傾向が見てとれる。

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