次に「MP5120A」とDVD-RAMドライブ「LF-D100J」との比較です。
メディアの初期化は、物理フォーマット済みのメディアを使うDVD-RAMのほうが高速ですが、DVD+RWの場合、パケットライティングを行い、バックグラウンドで空き時間に初期化の処理を行うことができます。また途中でメディアを取り出したり、書き込みをしたりすることもできます。個人的には、すべてのセクタが初期化されるまではメディアを取り出すのを躊躇したりしましたが、途中の取り出しも問題ありませんでした。
またMP5120Aは、CD-RWよりは使用可能になるまでの時間ははるかに短いですし、バックグラウンド初期化中でのメディアの取り出しは可能なのですから、使い勝手は良いほうだと思います。
データの読み込みに関しては、DVD-RAMで動画を再生する場合、さほど不満があるわけではありませんが多少もたつきが出ました。一方のDVD+RWは読み込み8倍のためか、保存しているデータの読み込み、動画再生ともに満足のいくパフォーマンスです。
なお、今回初めてパケットライティングを使用してみたのですが、当初、私の使用環境はいまいち動作が安定していないようで、このモニターを機にATAドライバをWindows2000
SP2で差し替えられたWindows標準のATAドライバからVIA社の4in1ドライバに変更し環境を再構築して検証してみました。
具体的に試してみると約293ファイル、総容量1.43Gbytesの書き込みを行ったときの時間は、環境の再構築前は、DVD-RAMで6時間、DVD+RWで2時間強だったのが、再構築後はDVD-RAMで1時間20分、DVD+RWで10分弱でした。
書き込みについては、環境の再構築前でも後でも、こんなにもDVD-RAMとの差を体感できるとは思わなかったので、とても驚きました。
そして、いままでですと、HDD上のデータ(1Gbytes程度)をバックアップする場合は、寝る前にコピーを開始して就寝中にコピーしないと待っていられないぐらい時間がかかり、効率が悪い状態だったのですが、DVD+RWの場合は待ち時間も減ったため、バックアップ作業はかなり楽になりました。
「MP5120A」の読み書きを行う上での使い勝手や互換性は、DVD規格のドライブ、メディアの中でも、機能やパフォーマンスなどは申し分ないものだと思います。また車載プレーヤー(AVIC-H09)でも認識、再生できたので、ドライブには欠かせないものになりそうです。
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