| NetDictionaryで始める Webサービス・プログラミング 2.ICDの開発環境
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すぐ次で述べるように、現在の@IT/ICDは、データベースからダイナミックにWebページが生成されているわけではなく、静的なWebページとしてWebサーバ内に保存され(各見出し語の解説ページごとに固定的なURLが割り当てられ)、読者のブラウザに送信されている。しかし多数の用語解説ページを効率よく管理するため、社内的にはこれらをデータベース化し(SQL Server 2000)、フロントエンドとなる編集/管理用ユーザー・インターフェイスをVisual Basic 6.0で開発した。
データ自体は、SQL Server 2000を使って管理している。DBMS(DataBase Management System)としてSQL Serverを選択したのは、当然ながらマイクロソフトの各種ソフトウェアとの相性がよいこと、またWindows 2000やMicrosoft .NETなど、マイクロソフトの製品や技術を扱う場合が多いので、半分は実験を兼ねられるからだ。
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| SQL Serverで見たICDの実データ |
| 解説文へのビジュアル(写真、図版)の追加や、執筆者情報、社内校閲情報など、必要に応じてデータ構造もブラッシュアップされてきた。 |
@ITにおけるICDの構成
ICDデータベースは、必要に応じて鋭意更新されているが、その変更結果が@IT/ICDとして公開されるためには、データベースからWebページを出力し、ページ・データを@ITのWebサーバに転送しなければならない。時期によって多少の波はあるのだが、おおよそ月に2〜4回程度は@IT側のデータを更新している。すでに述べたとおり、前出の編集環境は、SQL Server上のデータベースから、Webページを出力する機能も併せて持っている。
各見出し語のデータには、それぞれユニークな識別番号が割り振られており、ページの出力時には、これがWebページのファイル名となる。基本的なしくみはこれだけなのだが、1つのフォルダに大量のHTMLファイルが存在すると管理しにくいので、最終的には、「00」〜「99」という名前のフォルダを作成し、識別番号からこのフォルダに対応するハッシュ値を求めて、適当なフォルダの中にファイルを保存するようになっている。
あまりかっこうのよくない仕様なのだが、現状のICDの検索機能では、フルテキスト検索ではなく、見出し語とのマッチングのみを行い、一致する語を列挙するようになっている。このためICDでは、データベース中の全見出し語と、その見出し語のデータベース中のエントリ番号を組にした検索用のテキスト・ファイルを出力し、検索時にはこのファイルと、ユーザーから指定された文字列のマッチングを行う。
| INDEX | ||
| [特集]NetDictionaryで始めるWebサービス・プログラミング | ||
| 第1回 NetDictionaryプロジェクトとは何か? | ||
| 1.コンピュータ用語事典、ICDとは? | ||
| 2.ICDの開発環境 | ||
| 3.NetDictionaryとは? | ||
| 4.さまざまなWebサービス実験を行う実験場「WebService.jp」 | ||
| 5.関連記事や会議室を提供する@IT | ||
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| 特集 : NetDictionaryプロジェクト |
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