NetDictionaryで始める
Webサービス・プログラミング

3.NetDictionaryとは?


デジタルアドバンテージ
2001/09/11


 このICDのデータを使って構築されたWebサービスの実験プロジェクトがNetDictionaryというわけだ。2000語弱と、辞書としてみるとまだまだ力不足ではあるが、一部分を抜き出したサンプル・データではなく、@IT/ICDとして公開されているすべてのデータに対し、Webサービスを使ってアクセスすることができる。

 今回のNetDictionaryプロジェクトには、辞書の電子化などを古くから手がけ、日本語処理やXML関連技術では定評のあるイースト(株)と、Web対応辞書を積極展開し、多くのユーザーから支持を得ている三省堂にご賛同いただき、プロジェクトにご協力いただけることになった。その手始めとしてイーストは、自社が電子化を担当した三省堂のデイリーコンサイス英和・和英・国語の各辞書データに対し、試験的にWebサービス・インターフェイスを開発し、実験用途限定ながら2001年12月までこれを無償公開している。

三省堂が運営するWeb対応辞書「WebDictionary」
個人会員になれば、年額2000円で三省堂が発行する主要な辞書群(国語、カタカナ語、ことわざ、慣用句、英和、和英、独和、仏和、地名など)120万語の中から何度でも検索することが可能。サンプルとして、デイリーコンサイス国語・英和・和英辞典を無償で検索できるようにしている。
http://www.sanseido.net/
 
イーストのWebサービス実験サイト
イーストは、XMLドキュメント全文検索システムとして同社が開発した「BTONIC」の一環として、今回のWebサービス実験に参加した。このページの中ほどに三省堂デイリーコンサイス英和・和英・国語の各事典を検索するためのWebサービス用WSDLファイルが用意されている。また同時に、それらのインターフェイスを使って構築された辞書の検索ページもある。
http://www.est.co.jp/btonic/

 少々複雑だが、NetDictionaryプロジェクト全体を見渡すと次のようになっている。

NetDictionaryプロジェクトの全体構成
NetDictionaryプロジェクトでは、いくつかのサイトが役割分担をし、互いに連携している。(NetDictionaryサイトの「NetDictionaryプロジェクトの全体構成」から流用)

 以下では、この図を参照しながら、各構成要素について解説していこう。


 INDEX
  [特集]NetDictionaryで始めるWebサービス・プログラミング
  第1回 NetDictionaryプロジェクトとは何か?
    1.コンピュータ用語事典、ICDとは?
    2.ICDの開発環境
  3.NetDictionaryとは?
    4.さまざまなWebサービス実験を行う実験場「WebService.jp」
    5.関連記事や会議室を提供する@IT
    6.公開中のサンプル・アプリケーション
         コラム:Visual Studio .NET日本語版ベータ2の入手方法
 
 特集 : NetDictionaryプロジェクト


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