特集:さらに進化を遂げたSilverlight 3Silverlight 3、ここがすごい!シグマコンサルティング 菅原 英治2009/07/14 2009/07/16 更新 2009/07/23 更新 |
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※ 【2009/07/16】Silverlight 3の日本語開発環境がリリースされたため、それに合わせてリンク先などの修正を行いました。 ※ 【2009/07/23】Expression Blend 3の正式版(英語版)がリリースされたため、それに合わせてリンク先などの修正を行いました。 |
皆さん、こんにちは。去る7月10日、Silverlight 3が正式にリリースされました(Silverlight 3ランタイムは日本語環境に対応しています。開発環境の日本語版は7月16日に正式リリースされました)。Silverlight 2のリリースが、2008年10月14日であったことを考えると、1年を待たずしてのバージョン・アップとなりました。このことから、このテクノロジに対する、マイクロソフトの力の入れ具合が分かるのではないでしょうか。
本稿では、Silverlight 3で追加された主要な新機能を、簡単なサンプルを示しながら紹介します。今回、紹介する機能は、次の4つの機能です。
【本稿で紹介するSilverlight 3の新機能】
(2)アウトオブブラウザ体験(Out-of-browser Experiences)
(3)Perspective 3D
(4)Element-to-Elementバインディング
この4つの新機能は、今後Silverlightアプリを開発する際に特に利用頻度が高いだろう、という私の予想から選択しました。Silverlight 3では、この4つの機能以外にもさまざまな新機能や新コントロールが追加されています。
本稿の対象読者としては、.NETでの開発経験があり、かつSilverlight 2アプリの開発についてある程度の知識がある方を前提に考えています。しかし、そのような前提のない読者の方でも、サンプルを示しているので、新機能の概要はつかめる内容となっています。まずSilverlight 2アプリの開発についての知識を得たい方は、次の記事をご参照ください。
- Silverlight 2で.NET技術をカッコよく使おう
- WPF/Silverlight UIフレームワーク入門
- 特集:Silverlight 2アプリを開発しよう!
- 連載:続・無償環境でSilverlight 2アプリを開発しよう!
それではさっそく始めましょう!
【コラム】Silverlightでスムーズ・ストリーミング | ||
本文で紹介するSilverlight 3の新機能とは直接は関係がないのですが、最近見つけたSilverlightを利用した面白いデモをご紹介します。次のページをご覧ください(※デモを動作させるためには、「Silverlight プラグインのインストール」が必要です)。
このページでは、Silverlightを利用し、動画をスムーズにストリーミングさせるデモを見ることができます。どのあたりがスムーズかというと、1080ピクセルの高解像度の動画でありながら、動画のシーク(=頭出し)が非常にスムーズです。また、回線の速度が遅い場合でも、ダウンロードするビットレートを下げるように調節することで、スムーズに再生させることができます。 今後の公開される動画コンテンツは、すべてこの技術で公開してくれればよいのに、と思うくらい使い勝手がよいですね。 |
■Silverlight 3の開発環境
Silverlight 3の新機能をご紹介する前に、まずは、Silverlight 3の開発環境について押えましょう。執筆時点で、Silverlight 3の開発環境としては、次の2つがあります。
(1)Visual Studio 2008 SP1(Visual Web Developer 2008 Express SP1もOK)+Silverlight 3 Tools for Visual Studio(日本語版)
(2)Expression Blend 3トライアル版(英語版)
※それぞれツールの特徴については、次のページをご参照ください。
Visual Studio 2008 SP1では、Silverlight 3 Tools for Visual Studioを適用することで、Silverlight 3アプリを開発できるようになります。Silverlight 3 Tools for Visual Studioのほか、サンプルやドキュメントを含む「Silverlight 3 SDK(日本語版)」もダウンロードできます。
また、Visual Studioの次期バージョンであるVisual Studio 2010では、Silverlightアプリの開発環境が標準でサポートされる予定です。現在はできないドラッグ&ドロップでの画面デザインに対応するなど、期待できます。
Expression Blend 3は、Silverlight 3のリリースと同じ7月10日にRC版(=正式リリース候補版)が提供され、正式版が7月22日にリリースされました(※いずれも米国時間)。こちらは現在のところ英語版しかありませんが、今後日本語版が提供される予定です。またExpression Blend 3では、「SketchFlow」と言う新しいツールセットが追加されました。このツールセットは、WPFやSilvrlightアプリのプロトタイプを作るためのツールです。SketchFlowに関しては、次の動画を見ると概要がつかめます。
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それでは次のページから、Silverlight 3の4つの新機能をご紹介していきましょう。
INDEX | ||
連載:さらに進化を遂げたSilverlight 3 | ||
Silverlight 3、ここがすごい! | ||
1.Silverlight 3の概要と開発環境 | ||
2.新機能1:ナビゲーション・フレームワーク | ||
3.新機能2:アウトオブブラウザ体験 | ||
4.新機能3: Perspective 3D/新機能4:Element-to-Elementバインディング | ||
5.そのほかの新機能 | ||
更新履歴 | |
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