Java2 Enterprise Editionの基礎知識 |
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J2EEはこれまでのJDK1.1やJ2SEなどと違い、Servlet、JSP、EJBなどがひとまとめになっているため、Javaインタプリタだけですべてを動作させることはできません。Servletの場合には、Servletコンテナが必要であり、EJBならば、EJBコンテナが必要です。つまりJ2EEを動作させるためには、これらすべてを搭載したミドルウェアを用意してあげる必要があるわけです。
現在市場で入手可能なアプリケーション・サーバ製品が、そのままJ2EEでも利用できればよいのですが、実際には、J2EEの仕様を完全に満たしているアプリケーション・サーバ製品はまだ少数です。J2EEには、互換性テストのためのツールがあり、J2EEのライセンシーで、かつ、このテストをパスした製品だけがJ2EE完全対応(J2EE branded server)となるのです。
J2EEのライセンシー:
http://java.sun.com/j2ee/licensees.html
J2EE互換性についての記述:
http://java.sun.com/j2ee/compatibility.html
では、開発者はこれらの製品がJ2EEに対応するまで待たなければならないのでしょうか。もし、動作確認や学習の目的で、手軽にJ2EEの動作環境を構築するならば、サンの提供しているJ2EE RI(Java 2 Enterprise Edition Reference Implementation)を使用することもできます。しかし、J2EE RIはあくまで「リファレンス」であり、当然ながら実システムの本番環境での使用は前提としていません
もちろん、各ベンダが近いうちにJ2EEに完全対応した製品を投入してくると考えられるので、現状ではJ2EEにこだわらずに、各APIの対応について個別に確認し、システムを構築するようにしていけばよいでしょう。実際、Servlet、JSPについてはさまざまなミドルウェアが提供されているので、それらを利用すれば十分です。
その際のアプリケーションモデルを、J2EEの推奨する枠組みにならったものにしておけば、将来J2EE対応製品を使うことになっても、容易に移行することができるでしょう。「Java Solution FAQ」 |
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