Java2 Enterprise Editionの基礎知識 |
|
J2EE RIとは、J2EE Reference Implementationの略で、J2EEの仕様にのっとってサンが実装したJ2EEの動作環境です。単に、J2EEといった場合は、その仕様を指していることが多いのですが、J2EE RIは実際に動くミドルウェアのことを指しています。また、J2EE RIは単体で配布されているわけではなく、サンのサイトからダウンロードできるJava2 SDK Enterprise Editionに含まれています。
J2EE RIには、
- J2EEサーバ
- Deploymentツール
- Cloudscape(DBMS)
などが含まれており、EJBやサーブレット(以下Servlet)、JSPなどのWebアプリケーションをひととおり動作させることができるようになっています。
機能的には、各ベンダが提供しているアプリケーションサーバ製品と同じようなものと考えてよいでしょう。では、なぜサン自身がベンダよりも先に、J2EE RIを提供するのでしょうか? J2EE RIをサンが提供する目的は次の2つがあります。
- J2EE実行環境を提供するシステム・ベンダに対して、ベンダの独自実装との差異が確認できるように「標準」を示す
- J2EEで動作するアプリケーションを開発するディベロッパーに対して、将来、商用製品を使うときのために、「学習」できる環境を提供する
これらを見てわかる通り、J2EE RIはあくまで「評価用」という位置付けで作られており、ライセンス上にもそういった記載があるため、実運用環境での使用はできませんので注意が必要です。
「Java Solution FAQ」 |
Java Agile フォーラム 新着記事
- 実運用の障害対応時間比較に見る、ログ管理基盤の効果 (2017/5/9)
ログ基盤の構築方法や利用方法、実際の案件で使ったときの事例などを紹介する連載。今回は、実案件を事例とし、ログ管理基盤の有用性を、障害対応時間比較も交えて紹介 - Chatwork、LINE、Netflixが進めるリアクティブシステムとは何か (2017/4/27)
「リアクティブ」に関連する幾つかの用語について解説し、リアクティブシステムを実現するためのライブラリを紹介します - Fluentd+Elasticsearch+Kibanaで作るログ基盤の概要と構築方法 (2017/4/6)
ログ基盤を実現するFluentd+Elasticsearch+Kibanaについて、構築方法や利用方法、実際の案件で使ったときの事例などを紹介する連載。初回は、ログ基盤の構築、利用方法について - プログラミングとビルド、Androidアプリ開発、Javaの基礎知識 (2017/4/3)
初心者が、Java言語を使ったAndroidのスマホアプリ開発を通じてプログラミングとは何かを学ぶ連載。初回は、プログラミングとビルド、Androidアプリ開発、Javaに関する基礎知識を解説する。
|
|