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Amazon RDSの使い方
TIS株式会社 SonicGarden
並河 祐貴
2010/4/12
利用申請手順
ここからは、Amazon RDSの使い方について紹介します。
Amazon RDSを使用するためには、まずAmazon Web Servicesのアカウントが必要となります。まだアカウントを取得していない方は、下記のリンク先を参考にして取得してみましょう。
【関連リンク】 Amazon Web Servicesの利用申し込み(アカウント作成) http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/operation/aec2s3_1/aec2s3_1_03.html |
アカウントの準備ができたら、次に、Amazon RDSのページへアクセスしてください。
【関連リンク】 Amazon Relational Database Service(Amazon RDS) http://aws.amazon.com/rds/ |
次に、画面右部にある「Sign Up For Amazon RDS」のボタンをクリックしてください(画面1)
画面1 Amazon RDSのページにある「Sign Up For Amazon RDS」のボタン |
クリック後、まだAmazon Web Servicesにログインしていない、もしくはログイン後に一定時間が経過している場合は認証が要求されますので、自分のアカウントを使ってログインしてください。
次に、Amazon RDSの利用申請を行いましょう。
サインアップ画面には、Amazon RDSの利用料金や請求情報などが表示されます。確認したうえで、画面上部の「Complete Sign Up」のボタンをクリックしてください(画面2)。
画面2 料金を確認して、「Complete Sign Up」ボタンをクリック |
その後、「Thank you for signing up for Amazon RDS.」と画面に表示され、同様の旨が記載されたメールがあらかじめ登録したメールアドレスあてに届けば、Amazon RDSの利用申請は完了です(画面3)。
画面3 利用申請完了の画面 |
Amazon RDS Command Line Toolkitのセットアップ
Amazon RDSは、Amazon EC2などのAmazon Web Servicesのほかのサービス同様、Web経由でAPIを実行することで、Amazon RDSの操作・制御を行うことが可能です。
このAmazon RDSのAPIを実行するためのコマンドラインツールが、Amazonにて公開されています。今回はこれを使って、Amazon RDSを利用する方法を紹介します(注1)。
注1:以降、Linux OS上でのコマンドラインツール利用を想定していますが、Windows OSでも利用可能です。Windowsで利用する場合は、適宜コマンドなどを置き換えて試してください。 |
Amazon RDSのコマンドラインツールは、以下のページで公開されています。
【関連リンク】 Amazon RDS Command Line Toolkit http://developer.amazonwebservices.com/connect/entry.jspa?externalID=2928 |
ページ内の「Download」ボタンをクリックし、ツールをダウンロードしましょう。
なお、コマンドラインツールの実行には、Java(バージョン1.5以降)が必要となります。まだインストールされていない方は、Java(Runtime)が実行できる環境も事前に準備してください(Javaのインストール方法などは、インターネット上の多くのサイトで公開されていますので、ここでは割愛します)。
次に、ダウンロードしたコマンドラインツールのzipファイルを任意のディレクトリに展開します。
$ unzip RDSCli.zip |
次に、Javaをインストールしたディレクトリと、先ほどツールを展開したディレクトリに対して、下記を参考に環境変数を設定します。実際に指定するディレクトリパスは、自分の環境に合わせたものに変更してください。
$ export JAVA_HOME=/home/nami/jdk/1.5.0_16 |
次に、Javaやコマンドラインツールが実行できるよう、PATH(環境変数)を通す設定を行います。
$ export PATH=$PATH:$JAVA_HOME/bin:$AWS_RDS_HOME/bin |
次に、Amazon RDSのAPIを利用する際に必要となる、Amazon Web Servicesのアカウント情報(認証情報)を記述するファイルを作成します。コマンドラインツールにはテンプレートが準備されているため、下記のコマンドでテンプレートファイルをコピーしましょう。
$ cp $AWS_RDS_HOME/credential-file-path.template $AWS_RDS_HOME/credential-file-path |
次に、コピーしたファイルを編集します。ファイルに「Access Key ID」と「Secret Access Key」を入力する必要がありますので、下記のAmazon Web ServicesのWebページより確認してください(画面4。なお、Secret Access Keyについては「show」のリンクをクリックすることで確認できます)。
画面3 利用申請完了の画面 |
【関連リンク】 Security Credentials http://aws-portal.amazon.com/gp/aws/developer/account/index.html?action=access-key |
確認後に、vimやemacsなどのエディタでファイルを編集します。
AWSAccessKeyId=アクセスキーID |
編集したファイルには認証情報が記載されていますので、自分しか見ることができないよう権限を変更します。
$ chmod 600 $AWS_RDS_HOME/credential-file-path |
次に、先ほど編集したアカウント情報を記したファイルに対して、下記のように環境変数を設定します。
$ export AWS_CREDENTIAL_FILE=$AWS_RDS_HOME/credential-file-path |
最後に下記のコマンドを実行し、バージョン情報が表示されれば、クライアント環境のセットアップは完了です。
$ rds-version |
DBインスタンスの起動
次に、自分専用のDBインスタンスを起動してみます。
DBインスタンスの起動には「rds-create-db-instance」コマンドを利用します。下記のコマンド例の要領で実行してみましょう。
$ rds-create-db-instance --db-instance-identifier myinstance \ |
コマンド実行時の各オプションの意味は以下のとおりです。
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表3 rds-create-db-instanceコマンドのオプション |
DBインスタンスの起動を実施すると、以下のように「Status」項目が「creating」と表示され、DBインスタンスが作成中であることが分かります。
DBINSTANCE DBInstanceId Class Engine Storage Master Username Status Backup Retention PendingCredentials |
DBインスタンスの作成は数分程度で完了します。数分たったら、下記の「rds-describe-db-instances」コマンドを実行し、DBインスタンスの状況を確認してみましょう。
$ rds-describe-db-instances --headers |
上記のように、「Status」項目が「available」と表示されていれば、DBインスタンスの作成は完了です。Address(上記の例では「myinstance.cynm7muqcmsz.us-east-1.rds.amazonaws.com」の部分)は、後で利用するのでメモしておきましょう。
なお、DBインスタンスが起動したタイミングから課金が発生します。
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